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永遠のプロポーズ

「死んでも、生まれ変わって君に出会う」

 そう言った彼が本当に死んでしまったのはいつのことだったか。私は、その時もらった指輪を、ずっとはめ続けている。

 ところが最近、その指輪によく蠅が寄ってくる。気がついたら止まっていることもある。偶然、にしては余りに頻度が高い。蠅は殺しても何度でも沸いてきた。私は気味が悪くなり、とうとう指輪を売ってしまった。

 思い出の品とはいえ、仕方がない。そう思っていたある日、突然、家の前にカラスが止まった。そして、何かを置いて去った。

 あの指輪だった。私は戦慄した。「生まれ変わって……」彼の言葉が蘇る。私は、指輪を掴むと、近くの用水路へと投げ捨てた。

 暫くして私は、指輪のことなど綺麗に忘れ、新しい彼とランチに来ていた。ご機嫌の私の前に、鮮やかな魚料理が運ばれてくる。私は早速それを、口の中へと放り込んだ。

 かちん、と。金属のような食感がした。

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