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Arousal of NPC‘s  作者: ネコのうた
Chapter 1/最初の国
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83/178

№83 宝石洞窟奪還戦・起

シリウスの眼前で[横長の薄型画面]が自動的に展開される。

そこには…、

    宝石洞窟に向かいますか?

    ・YES

    ・NO

と書かれていた。

後ろを振り返り、

「準備はいいよな??」

確認したリーダーに、仲間が頷く。

これによって、シリウスが[YES]を選択したところ、

「ありがてぇ!!」

「恩に着るぜ!」

「そんじゃ早速、洞窟に行こう!!」

「俺に付いて来てくれ!」

そう言うなり歩きだした“NPC”である。

一方、

「お、ちょっと待て。」

シリウスを筆頭に慌てた[Team(チーム) S(エス)]は、側で待機しているユニコーンに急ぎ跨った。

こうして、“親方”の後に続いてゆく……。


[鉱員の宿泊施設]から南東に土路(どろ)を進んだシューラ達は、洞窟の正面に到着している。

小雨が降るなか、親方の頭上に[金色のダイヤマーク]が現れた。

下馬したシリウスが、

「ここが目的地だな?」

そのように尋ねたら、

「儂も一緒に入るが、戦うのは任せた!!」

「よろしくな!」

親方が〝ニカッ〟とする。

「もしかして…、この“おやっさん”を死なせてしまったら報酬が貰えないパターンか??」

首を傾げた“武闘家のサイザー”に、

「その可能性はあると思う。」

“少女剣士のシューラ”が述べた。

「よし、じゃぁ、気に掛けながら魔物を倒していこう。」

こう提案したシリウスに、パーティーが賛成する。

それによって、洞窟に踏み込んでいく[Team S]であった……。


内部は一本道となっており、幅は2Mあたりだ。

このため、二列になって歩いている。

先頭は“アサシンのシエル”と“武士のソリュウ”で、最後尾が“親方”だ。

まばらではあるが、道には原石が見受けられた。

それらが光を発しているおかげで、まぁまぁ明るい。

こうしたところへ、前方より“モンスターグループ”が走ってきた。

数は10匹くらいだろう。

四足歩行のソイツラは“ケーブリザード(洞窟トカゲ)”という種類で、全長は平均1.5Mだ。

顔だけ後ろを向いたソリュウが、

「取り敢えず、サーヴァントは召喚しないでくれ!!」

「今は、密集度が高まると戦いづらくなる!」

そのように告げ、

「分かった!!」

サキが応じる。

ここから、バトルが開始されてゆく。


地面は当然ながら壁をも伝ってくるケーブリザードは、それなりに素早い。

しかし、スピードに勝るシエルが、【毒】を付与した[ダガー(短剣)]で斬りつけた。

ソリュウやシューラにサーガも“洞窟トカゲ”の速度に対応しきれているようだ。

他のメンバーは少し翻弄されている。

“陰陽師のソウヤ”がいれば5秒だけでも動きを封じられただろうが、それを言っても仕方がない。

悲しくも理解している[Team S]は、誰一人として口にしなかった。

こうしたなか、サザミンの()った矢が刺さったケーブリザードが【混乱】をきたす。

スイの[ボルトアクションライフル]で撃たれた“洞窟トカゲ”は20%スピードダウンしている。

それを狙った“少年黒魔術士のソソ”が、直径15㎝の【サンダーボール】をヒットさせ、HPを削るのと共に痺れさせた。

シリウスは[大楯]を用いて“召喚士のサキ・白魔術士のセイラン・親方”を護っている。

ここを“騎士のサーガ”がフォローしていた。

そうした状況で、壁にいる1体のケーブリザードが、サイザーの後頭部に、尻尾を振るう。

「ぬがッ?!」

直撃してフラつく武闘家の右腕に、別の1匹が噛み付く。

これによって、

「ぐあッ!!」

サイザーが苦しみだす。

どうやら【ポイズン】に侵食されたみたいだ。

気づいたセイランが、

「インタフィア・リリース!」

すぐさま【障害解除】を使った。

自由になって、

「助かったぜ!!」

「サンキュー!」

そのように声をかけたサイザーは、さっき噛んだ“洞窟トカゲ”に[トンファー]を払う。

顔の左側面を殴られたケーブリザードが、地面に落ちる。

尻尾で攻撃した“洞窟トカゲ”には、ソソが“最大幅5㎝×長さ15㎝の三日月状”といった【風の刃】を当てた。

こうした流れで、シューラたちは魔物を殲滅していく―。

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