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Arousal of NPC‘s  作者: ネコのうた
Chapter 1/最初の国
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39/178

№39 アオハル①

宿屋の“305号室”にて。

「なぁ。」

「クマッシー…、つーか、“くがっち”て、サカエダの事が好きなのか?」

何気なく尋ねたのは、ヤトである。

完全に不意を突かれて、

「なッ??!」

クマッシーこと“クガ・マサシ”が固まるなか、

「おぉ~。」

「鈍感な“たかやん”が、よく分かったな。」

ニケが少なからず驚く。

「鈍感って……。」

「まぁ、あんだけサカエダをフォローしまくってたら、そりゃ気づくだろう、さすがに。」

本名“タカヤマ・トオル”が述べたところ、

「…………、うん。」

「そうなんだ。」

恥ずかしそうに俯くクマッシーだった。

「そっか。」

理解を示したヤトが、

「“にしざ”は?」

「恋してたりすんのか??」

ふと窺う。

「おま…、どうした? 急に。」

「なんかあったのか??」

ニケこと“ニシザワ・タケル”に目を丸くされ、

「いや……。」

「ま、別に、いいよ。」

ヤトが有耶無耶(うやむや)に終わらせようとする。

しかし、

「いるよ…。」

「トミタだ。」

やや照れくさそうに伝えたニケによって、

「セブンか!?」

話しを戻すヤトであった。

「まぁな。」

「で??」

「“たかやん”は?」

「誰か気になる女子がいるから、こういう事を聞いてきたんじゃないのか??」

ニケに指摘され、

「うーん。」

「……、そう、だな。」

自身の本音を確認するかのようにヤトが頷く。

「もしかして、ハヤシさん??」

このようにクマッシーが質問したら、

「いや、違う。」

「カリンではない。」

キッパリと否定したヤトである。

「ん~?」

「じゃあ、オレらと同じクラスの子か??」

そう推測するニケに、

「いぃーや。」

「俺もよくは知らないんだ。」

ヤトが首を横に振った。

ニケ&クマッシーが、

「は?!」

揃って不思議がったところ、

「実はさ…。」

ヤトがゲームを開始した時に中央広場で見かけた[金髪の少女剣士]について説明していったのである……。


“304号室”では。

「ねぇ。」

「“とわとわ”って、クガと交際してんの??」

突然、カリンが訊ねた。

「え?!!」

「いや、そ、そそ、そういんじゃないけど?」

「な、なんで??」

あからさまに慌て出したのは、本名“サカエダ・トワ”である。

おもいっきり狼狽(うろた)えるエイトに、

「いや、なんとなく?」

カリンが普通に答えた。

枕を抱きしめながら〝すぅ~、はぁ~〟と深呼吸して、

「お付き合いはしていないけど、異性として気になってはいるよ。」

こう答えたエイトは顔を真っ赤にしている。

「そっかぁ。」

納得した様子のカリンが、

「“ななっち”は?」

「〝ニシザワが好き〟とかだったりするの??」

セブンこと“トミタ・ナナ”に視線を送った。

「ぜぇーんぜん。」

右の(てのひら)を〝ヒラヒラ〟させたセブンは、

「私、同年代から下の男子には一切トキメかないし。」

「なんか、ガキっぽいじゃん。」

「できれば〝大人のイケメン〟がいい。」

「それが、私の好み!」

そのように告げたのである。

これに、

「へぇー、そうなんだぁ。」

カリンと、

「初耳ぃ~。」

エイトが、反応を示す。

「そ、れ、で?」

「“みかりん”は、誰に惚れてんのかなぁー??」

「てか、ほぼ間違いなく、タカヤマでしょ?」

セブンの図星によって、本名“ハヤシ・ミカ”は〝ギクッ!!〟としたようだ。

フリーズしてしまったカリンを、

「あ。」

「言っちゃダメだった??」

いささか心配するセブンだった。

「い、いや、大丈夫。」

カリンが再び動きだしたところで、

「そうだったんだぁ~。」

「ね、どういうとこに惹かれたの?」

興味津々にエイトが伺う。

そこからは“恋バナ”に盛り上がっていく女性陣であった…。



[ノースイースト(北東)ギルド]の玄関先にて。

「マジで閉まってんのかよ!」

「使えねぇなぁッ!!」

怒りを露わにしたのは、[Team(チーム) Z(ゼット)]のリーダーこと“ゾース”である。

こうした光景をみながら、[女神様の愛子(まなご)]たるゼシューが、

「だから教えたのに。」

「〝この時間帯は緊急事態でない限り営業していない〟って。」

小声で呟いた。

「取り敢えず、何処かで暇を潰しましょう。」

「例えば、食堂とかで。」

「飲食すればHPやMPにSPを回復できるみたいだから、“一石二鳥”とかいうやつになるでしょ。」

そう提案したのは[女性武闘家]のジリーである。

「……、ふんッ!」

「ま、いいだろう。」

「他に手立てもねぇし、許可してやんよ!!」

何かと偉ぶるゾースに、キレそうになるのを堪える面々だった―。


[イッチューズ]の本名など


【武士】のヤト = タカヤマ・ヤト

※シューラを気にしている


【戦士】のニケ = ニシザワ・タケル

※セブンに片想い


【シールダー】のクマッシー = クガ・マサシ

※エイトと両想い(まだ本人は知らない)


弓術士(アーチャー)】のカリン = ハヤシ・ミカ

※ヤトに片想い


(しのび)】のセブン = トミタ・ナナ

※今のところは誰にも恋してない


【精霊術士】のエイト = サカエダ・トワ

※クマッシーと両想い(まだ本人は知らない)


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