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Arousal of NPC‘s  作者: ネコのうた
Chapter 1/最初の国
21/156

№21 WWにおける設定⑥

スライムの一体が、風呂敷みたいに〝ブワッ!〟と広がりながら、セブンの顔に迫る。

右の(てのひら)を突き出して、

「風遁の術!!」

セブンが唱えたところ、最大幅5㎝×長さ20㎝の[白い風]が弓なり(・・・)に飛んでいった。

それが直撃した“コア”に(ひび)が生じ、球体に戻ったスライムが、土路(どろ)に着地する。

もう一匹の方は、クマッシーに体当たりを試みた。

しかし、冷静に[木の大楯]で防いだクマッシーである。


カリンの()った“ホワイトに輝く一本の矢”が、[フラワーモンスター]の“花の部分”に刺さった。

この流れで、

「炎の精霊!」

エイトが唱えたら、背丈20㎝ほど/全身が赤い/ふんわり逆立っている髪の毛/目つきは悪いが可愛らしい“人型”が、宙に出現したのである。

そんな精霊が飛行して、[食人花]にタックルしたところ、直径10㎝の範囲が〝ボウッ!!〟と燃えたのだった。

なお、ひと仕事を終えた【炎の精霊】は、既に消えている。

こうして戦闘を繰り広げていく[イッチューズ]であった…。



帝都の[中央広場]にて。

「困ったなぁー。」

「“お嬢さまの猫ちゃん”は何処に居るんだろう?」

[男性ガンナーのクーガ]が首を傾げ、

「そうだねぇ~。」

「何か新しい情報が欲しいとこだよぉー。」

[女性アーチャーのキエラ]が同調する。

「……。」

暫し考えた様子の[男性黒魔術士]が、

「そうじゃ!」

「あの“道具屋の主人”を訪ねてみるというのは、どうであろうか??」

「〝困ったことがあれば協力する〟と言うておったしのッ。」

そのように述べたら、

「おぉ~、いいねぇー。」

クーガが表情を明るくしつつ、

「ここは、ケイルの考えを採用すべきかもよ?」

キエラに提案したのだった。

これに、

「りょ~かぁい。」

「それじゃあ、“テレポート”するよぉー。」

[Team(チーム) K(ケイ)]のリーダーたるキエラが、仲間に伝えたのである。



「とりゃあ!」

セブンが[短い木刀]を叩き付けた事によって、スライムの“コア”が粉々になった。

別の一体には、

「ふんッ!!」

クマッシーが盾の先端を突き刺し、コアを砕く。

スライム達が死滅するなか、二頭の[ダークドック.Jr]が、それぞれ猛ダッシュで左右に回り込んで来る。

狙いは、最後尾のエイト&カリンのようだ。

「地の精霊!」

エイトに応じて、身長20㎝ほどの、リーゼントで、やはり目つきは悪いものの可愛らしい“人型”が、現れた。

体は、まさに“土色”である。

この精霊が、“体育座り”みたいな姿勢となり、〝くるくるくるくるッ〟と前転で飛んで行き、犬の鼻に当たったのであった。

カリンは、矢を放ち、もう一匹の右目に命中させている。

それらの攻撃で、どちらの[ダークドック.Jr]もが動きを止めたなか、

「セブンは、カリンを、お願い!!」

こう告げたクマッシーが、エイトのほうに〝ドタドタ〟と走っていく。

「任せて!」

簡略的に返したセブンは、カリンへと駆けたのである。


二体の[食人花]が、またしても【毒霧】を吐いた。

顔の下半分を片手で塞いだヤトやニケに、ネズミどもが武器を払う。

ニケは、[木製の棍棒(こんぼう)]で咄嗟に〝ガツン!!〟と防いだ。

ヤトはというと、左頬に〝バシィン!〟とヒットしてしまったようだ。

「やってくれたなッ、この!!」

ヤトの木刀で胸元を突かれた[ダークマウス.Jr]が、よろめく。

そのタイミングで、ヤトの足元から白金(はっきん)色で直径1Mくらいの“円柱”が〝シュバァーン!〟と1秒ほど立ち昇った。

これ(・・)はレベルが上がった報せである。

ちなみに、[|Wonder Worldワンダーワールド]においては、レベルがアップするのと同時にHPなどが“全回復”する仕組みとなっているのだそうだ。

ステータスがフルになったヤトは、

「くらえッ!!」

ネズミめがけて、おもいっきり[木刀]を振り下ろすのだった…。



“資産家の邸宅”に、[Team K]が訪問している。

クーガが“シャトルリュー”を令嬢に手渡し、彼女の父親からキエラが報酬を貰う。

「次は、どうするぅ~??」

そう尋ねたキエラに、

「防具を購入してぇ、そのあと、ギルドで冒険のクエストを受けてみようかぁ。」

「“厄難(やくなん)の日”までには、少しでも強くなっておきたいしぃ。」

クーガが答える。

これによって、

「じゃあ、とりあえずぅ、お外に出よぉーう!」

右の拳を掲げるキエラであった。



魔物らを倒しきった[イッチューズ]は、誰もが安堵しているみたいだ。

「それにしても……、今回は敵が多かったわね。」

カリンが何気に感想を口にしたところ、

「あー、まぁ、登場するモンスターの数は、パーティーの規模や、ソロかによって、変わってくるらしい。」

「俺らみたいな六人組だと、ランダムで5体から8体ってとこだろうな。」

「十人組とかになれば、7~12になるんじゃねぇか?」

「単独は、1から3ぐらいだと思う。」

「詳しくは知らねぇけど…。」

そのようにヤトが教えたのである。

「さ。」

〝パチン!!〟と両手を合わせたクマッシーが、

「先に進もう。」

「現実の正午までには“最先端の村”に到着したいからね。」

メンバーを促す。

「何かあるの??」

セブンが首を傾げたら、

「え?」

「お昼ご飯だけど??」

「よく言うでしょ、〝腹が減っては(いくさ)はできぬ〟って。」

「それに、こまめに休憩しないと疲れちゃうしね。」

こう説明したクマッシーだった。

それによって、〝あぁー〟と納得した女性陣である。

「よし!」

「じゃ、まずは、途中に在る町を目指そう!」

こう方針を決めて、歩きだすヤトであった―。


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