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Arousal of NPC‘s  作者: ネコのうた
Chapter 3/三番目の国
128/129

№128 玉響④

[帰還の羅針盤]で外に移った。

ゲーム内はPM23:00あたりになっている。

なので、当然、暗い。

こうしたなか、[画面]を開いた“リーダーのシリウス”によって、ネザー王国の[北の町]に【テレポート】する一同だった…。


翌日のAM08:00頃。

町の宿屋から[Team(チーム) S(エス)]が出てくる。

すると、

「あら?」

「久しぶりじゃない。」

ある人物が声をかけてきた。

「……、あー。」

「チームD(ディー)。」

記憶を辿った“少女剣士のシューラ”に、

「ええ、そうよ。」

“褐色肌の女性アサシン ダイナー”が微笑んだ。

そうしたところで、“女性ガンナー(銃士)のスイ”が、

「なんか、メンバー変わってない??」

首を傾げる。

これによって、

「ま、あれから減ってしまったからね。」

「ワイバーン達やドラゴンとの戦いで。」

少なからず悲しげな表情になったものの、気を取り直したかのようにして、

「そこで、似たような境遇になっていた“Team Z(ゼット)”と、一緒に行動することにしたの。」

「“共闘”を結んで。」

そのように説明するダイナーであった。

なお、Dは、全員で8人になっている。

Zのほうは4名だ。

どちらも、最初は12人だったが。

補足として、[Team Z]は、横柄な“赤髪のゾース”を見限ったパーティーである。

いずれにしろ、

「そっち…、いや、なんでもない。」

何かを言いかけたダイナーが、ひと呼吸おいて、[画面]を開いた。

これに、Zのリーダーである“男性騎士”が続く。

ちなみにだが、[女神の愛子(まなご)]たる“男性白魔術士”の姿もある。

無論、ダイナーも[愛子]だ。

まぁ、なんにせよ。

「それじゃ、またいつか。」

そう挨拶したダイナーによって[Team D]が、これを追うようにしてZが、【瞬間移動】した。

その流れで、

「オレたちも進むとすっか。」

シリウスが[画面]をオープンする……。



シューラなどは、[換金所]に渡っていた。

不用品を売却する際、誰もが辛そうにする。

“女性アサシンのシエル”が遺した物も手放したので…。


[Team S]は、ギルドに【テレポーテーション】した。

この[窓口]にて、クエスト達成の金貨を貰う。

計算としては一人につき30枚だ。

そうしたところで、“受付の男性ドワーフ”が、

「現在、発注が1つだけございます。」

「お聞きになられますか?」

このように伺ってくる。

「ああ、頼む。」

シリウスが述べたら、

「この町の商人が、いろんな物をキャラバン隊に購入してもらったそうなのですが、そのとき誤って取引になかった品が紛れ込んだ可能性があるとの事で、返してもらえるよう交渉してきてほしいそうです。」

「詳細は、その依頼主さんが直接お話しになられます。」

「なお、報酬は、お一人につき金貨5枚です。」

そう語った。

「んあー??」

「イマイチよく分からん内容だが……、どうする?」

仲間に確認したシリウスに、

「いいんじゃないかな。」

“男性騎士のサーガ”が頷く。

反対する者もいなかったので、

「じゃぁ、受けよう。」

シリウスが決める。

これによって、

「お店は南西地区に在ります。」

「地図に印を付けますので、そちらを参考になさってください。」

「それと、契約書を準備しますので、少々お待ちを。」

お辞儀する“担当者”だった…。


建物の外で、シリウスたちが【テレポート】する。

その直後に、 [イッチューズ]が現れた。

「どんなクエストがあるかな♪」

先頭で楽しそうに[ギルド]へと歩いてゆく“少年武士のヤト”は、残念ながらシューラと入れ違いになってしまったのである―。


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