表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Arousal of NPC‘s  作者: ネコのうた
Chapter 2/二番目の国
120/129

№120 ワイバーン討伐戦④

“少年黒魔術士のソソ”が飛ばした【水の杭】が、“ワイバーンF”の眉間あたりに刺さって、消える。

負傷したFは、“女性アーチャー(弓術士)のサザミン”による【混乱】が解け、正気に戻った。

だが、“女性ガンナー(銃士)のスイ”の【ストップアクション】にて、まだ攻撃できずにいる。

そんなFの右太ももに、スイが改めて発砲した。

どうやら【ストップムーブ】を付与していたらしく、Fは移動も封じられる。

ここへ、サザミンが【スプリットアロー】を用いた。

それによって、10本に分裂した[矢]の(ことごと)くが、Fの顔面にヒットし、新たにHPを削る。

なお、“女性召喚士のサキ”は、(いま)だリキャストタイム中であった。

こうしたなか、攻撃が可能となったFが、クチから直径1.5Mの【ファイヤーボール】を放つ。

それまで様子を窺っていた“リーダーのシリウス”が、

「ふんッ!!」

急ぎ[大楯]を横にして防いだ。

誰もが少なからず安堵したところで、

「サンダーボール!」

【魔法】を使うソソだった…。


“魔人少年”は、“女性アサシンのシエル”による【麻痺】で、砂地で立ったまま硬直している。

この機を逃すまいと、“少女剣士のシューラ”が【二連突き】を見舞う。

一方、“男性騎士のサーガ/男性武闘家のサイザー/男性武士のソリュウ”は、空中に浮いている“魔人少女”との間合いを詰めようとするも、砂に足を取られていた。

しかしながら、三人のなかでは最も速度のあるサイザーが、女子に近づいてゆく。

そこへ、少女が直径30㎝の【エクスプロージョンボール】を飛ばす。

これが胸元に当たって爆発し、サイザーのHPを減少させる。

更には、その衝撃で、尻餅を着く武闘家であった。

ほぼ同時に自由となった男子が、最大幅5㎝×長さ15㎝といった【三日月状の風】を扱う。

それを()けきれず腹部にヒットして怪我したシューラが、よろける。

宙へと上昇しだす少年を、シエルが切り付けようとするも、[サーベル]で弾かれてしまった。

この流れで、顔へと【サンダーボール】を放たれてしまう。

とは言え、シエルは[Team(チーム) S(エス)]で【素早さ】が一番高いので(かわ)せている。

そうして彼女を通過した【雷の玉】は、1人の兵士に当たってしまった。

残念ながら。

……、さておき。

シューラなどの“接近型メンバー”が、“魔人コンビ”に翻弄されていく。


断末魔の叫びをあげながら倒れ、右側面を叩き付けたのは、“ワイバーンF”である。

大量の砂が飛び散るなか、Fが[薄紫色の粒子]となってゆく。

これは、“ソソ・スイ・サザミン”や、何名かの兵による手柄だ。

何はともあれ。

ふと背後を振り返ったシリウスが、

「シューラ達に加勢しよう。」

味方に告げた。

そうしたなか、Fと戦っていた兵隊は、EやAへと各自で向かいだす…。


“シューラ/シエル/サーガ/サイザー/ソリュウ”は肩で息をしている。

HPも割と消耗させられていた。

対する“魔人コンビ”は余裕そうだ。

「ちと、まずいな、こりゃ。」

苦々しい表情になったのは、サイザーである。

こうした彼ら彼女らの頭上を、後ろから前に[矢]と[弾丸]が越していく。

そのタイミングで、

「ダクドニア!!」

「リン!!」

「メラービ!!」

「ディズオン!!」

「ラウス!!」

サーヴァントを()ぶサキだった―。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ