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Arousal of NPC‘s  作者: ネコのうた
Chapter 2/二番目の国
117/129

№117 ワイバーン討伐戦①

[Team(チーム) S(エス)]は【HP】や【MP】に【SP】をポーション類で回復し終えた。

そうして、“リーダーのシリウス”が、

「オレたちはOKだ。」

「すぐにでも出発できる。」

“40代前半の男性である隊長”に声を掛ける。

「……、よし。」

「では、向かうとしよう。」

こう“隊長”が喋った次の瞬間、誰もが暗闇に包まれた…。


2秒後。

明るくなる。

パーティーメンバーは[()トカゲ]に跨っていた。

どうやらゲームのシステムによって自動的に乗せられたみたいだ。

眼前には二百人の兵士が整列している。

先頭で、

「ぜんッしぃーん!」

そう命じて小走りで駆けだした隊長に、兵達が続く。

勿論、最後尾の[Team S]も……。


ゲーム内はPM14:30 現実ではAM11:25ぐらい。

目的地付近で、

「止まれぇー!!」

隊長が指示を出す。

いくらか離れた位置にワイバーンらを確認できる。

ソイツラは、砂地や、山の一合目あたりに、(たむろ)していた。

山脈は溶岩が固まって出来たらしく、ゴツゴツしていて、黒い。

ワイバーンは、ざっと六体いるみたいだ。

どれも、皮膚は赤く、前足の部分が翼になっており、ツノは無い。

こうした連中が、攻撃態勢に移る。

いささか湾曲している武器[シミター]を掲げた隊長が、

(ひる)むなぁ!」

「かかれぇいッ!!」

そのように号令した事で、兵らが全力でダッシュを始めた。

シューラなどが、[火トカゲ]を走らせだしたタイミングで、二体のワイバーンが低空飛行してくる。

躱しきれなかった約40名の兵士たちが、弾かれた。

ここに、別の二体が徒歩で寄って来る。

そんなワイバーン達は、尻尾を含めた全長が10Mありそうだ。

ともあれ。

先程のワイバーンの一体が〝ぐるん!〟と回転しつつ、尾で10人の兵を薙ぎ倒す。

もう一体はクチから1.5M大であろう【火の玉】を放ち、5名ほどの兵隊を〝ボウッ!!〟と燃やした。

こうしたなか、“サキ”が全てのサーヴァントを召喚していく。

その最中、“ガンナー(銃士)のスイ”は、向かって右端のワイバーンへと、【ストップムーブ】を用いて[ライフル]を発砲する。

右後ろ足に[弾丸]がヒットした個体の移動が止まったところで、シリウスが振り返って、

「サザミン!」

「隣のヤツを混乱させてくれ!!」

このように頼んだ。

それによって、すぐさま【スキル】を付与した彼女が、「りょー」と言いながら(つる)を引き、「かい!」で[矢]を()った。

鼻あたりに直撃したワイバーンは、自身の左隣にいる仲間に頭突きする。

右脇腹にくらった個体が若干ふらついたところで、[Team S] が距離を詰めてゆく。

流れで、“少女剣士のシューラ・アサシンのシエル・武士のソリュウ・騎士のサーガ・武闘家のサイザー”が[火トカゲ]から降りた。

さて。

ここからは、ワイバーンたちの呼称を“A/B/C/D”としよう。

それを踏まえ、【ストップムーブ】の効果が切れたDの左顔を、キラービーの“ラービー”が[針]で刺す。

痺れてしまったDの左後ろ足に、サイザーが【正拳突き】を当てる。

右後ろ足には、ソリュウが【逆袈裟斬(ぎゃくけさぎ)り】を見舞った。

こうしたなか、Cの【混乱】がタイムリミットを迎える。

正気に戻ったCの右翼を、シエルが[サイフォス]で切った。

どうやら【麻痺】を発動していたらしい。

そこに、砂の所為でいくらかスピードが落ちながらも駆け寄ったシューラが、Cの右後ろ足へと、【二連突き】を繰り出す。

Dの左後ろ足には、サーガの【一点集中】がクリティカルヒットした。

なお、兵士らはAやBと戦っている。

しかし、あちらは、劣勢であった―。


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