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Arousal of NPC‘s  作者: ネコのうた
Chapter 2/二番目の国
116/129

№116 危殆に瀕す①

闘技イベントにおける[Eランク]の推奨は“LV.15”である。

現在のレベルが14~15である[Team(チーム) S(エス)]が、これに挑む。

結果、どうにか勝利を収めた。

ゲーム内でのPM14:20頃。

窓口で[賞金]と[賞品]を貰う。

それらは1人につき[金貨五枚&宿屋代半額券五枚]だった。

「じゃぁ、ギルドに行ってみるか?」

こう提案した“シールダーのシリウス”を先頭に、一同は[コロッセウム]から外に歩いて出る。


その頃。

王都の西に在るオアシスを奪い返すために[イッチューズ]が戦っていた……。



【テレポート】した[サウスイースト(南東)ギルド]にシューラ達が入る…。

そこの[受付]にシリウスが声をかけた。

こうしたところ“男性のNPC”に、

「大変なことが起きています。」

「王国の南東、山の麓あたりにワイバーンの群れが現れたそうです。」

「通行していたキャラバンなどが襲われたらしく、厳戒態勢が敷かれました。」

「ここ王都や、南の町から、兵隊が向かっていますが、負ける危険性のほうが高いようです。」

「そのため、冒険者の方々に協力してもらうべく、国から依頼がきています。」

「ここまで御理解いただけましたでしょうか?」

「もう一度お聞きになりますか??」

そう質問され、

「いや、大丈夫だ。」

シリウスが答えた。

「そうですか……。」

「ちなみに、報酬は、お一人につき金貨20枚となっています。」

「なお、期限はございません。」

「この案件を、お受けになりますか?」

こう確認された“リーダーのシリウス”は、後ろの仲間を窺う。

“騎士のサーガ”が、

「やるしかないだろうね。」

そのように述べ、誰もが賛成した事で、

「手続きを頼む。」

シリウスが“窓口の男性”に告げる。

すると、

「では、少々お待ちください。」

「…………。」

「こちらを隊長に渡していただければ理解してもらえますので、よろしくお願いします。」

[証明書]を差し出してくる“NPC”であった…。



シューラたちは、[南の町]に【瞬間移動】している。

ここから、[東門(とうもん)]を抜け、砂漠に待機していた[()トカゲ]に跨るのだった……。


南東に赴いた[Team S]は、半日以上が過ぎた頃に、[野営地]へと辿り着く。

なお、ゲーム内はAM08:25 現実はAM11:20あたりだ。

太陽に照らされるなか、“アサシンのシエル”が、

「あれ、金色のダイヤマーク。」

ふと気づく。

シューラなどの左斜め前に、他の兵隊よりも少なからず立派な装備品を纏った“男性”が佇んでいる…。


一同は[火トカゲ]から降りた。

そうした流れで、シリウスがギルドで渡されていた[用紙]を“40代前半の男”に提示する。

これを開いて黙読した男性が、

「おー、参加してくれるのか??」

「それはありがたい!」

笑顔になった。

そうして、

「ひとまず説明させてくれ。」

男は状況を語りだす……。


この“隊長”によれば、国の最西端から東にかけて山脈が連なっているのだそうだ。

最東端は馬車5台ぶんのスペースが空いており、[荒野]になっていた。

山脈の向こう側には[別の王国]が存在しており、“行商人”や“旅の者”が陸地を往来するのであれば、そこ(・・)を通るしかない。

更に東は断崖で、海が広がっている。

ちなみに、船でも貿易しているとの話しであった。

あと、野営している兵は200人とも…。

とかく。

「ここから徒歩で4時間ほど南に進んだ所をワイバーンどもが封鎖している感じだ。」

「そっちの準備が整い次第、すぐに出発するから、今のうちに回復とかを済ませてくれ。」

こう隊長が伝えてくる。

それによって、個々に[アイテムボックス]からポーション類を選びだすパーティーメンバーだった―。




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