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Arousal of NPC‘s  作者: ネコのうた
Chapter 2/二番目の国
114/129

№114 オンゴーイング①

ゲーム内でのAM09:00頃、現実はAM10:07ぐらい。

砂漠でログインした[Team(チーム) S(エス)]が、テントを片付けた。

そうして、[()トカゲ]に乗り、改めて南下してゆく…。


途中で“モンスターの群れ”と戦ったシューラ達は、[町]に辿り着いている。

こちらの世界は夜になっており、幾つもの[篝火(かがりび)]が灯されていた。

そうしたなか、[換金所]や[道具屋]に立ち寄って、町を出る。

ゲーム内はPM19:05で、現実はAM10:22だった。



王都に[イッチューズ]の姿がある。

マスクとして使っていた[スカーフ]を〝ぐいっ〟と首元(くびもと)まで下げた全員が、いささか疲れているみたいだ。

砂地(すなち)を歩いてきたからだろう。

「ひとまず不用品を売却して、ポーションとかを買い揃えるか?」

リーダーである“武士のヤト”が誰ともなく窺ったところ、だいぶ平静さを取り戻していた“戦士のニケ”が、

「そうだな。」

「で。」

「その後、“乗り物屋”を訪ねてみよう。」

「まぁ、前作と同じなら“火トカゲ”だろうけど……、今の所持金で購入できるのか、値段を知っておきたい。」

こう述べた。

「おし。」

「じゃ、そうすっか。」

それを採用して[画面]を開いたヤトが、

「ま、ず、は…。」

[地図]を検索していく……。



暫くしてまたもやログアウトからのログインを済ませた[Team S]は、再び南へと進んだ。

なお、二度に亘って遭遇した“魔物集団”を殲滅している。

こうして、翌日の朝に[小さめのオアシス]が見えてきた。

その周囲には、何本かの樹木や、数件の建物が、存在している。

メンバーは[火トカゲ]の速度を落としつつ接近してゆく。

位置としては、オアシスの北側だ。

すると、 [金色のダイヤマーク]が浮いている“初老の男性”を確認できた。

[ターバン]を巻いており、肌は浅黒く、ガタイがいい。

パーティーメンバーが[火トカゲ]から降りた流れで、“シールダーのシリウス”が男に話しかける。

ちなみに、ゲーム内はAM06:55で、現実はAM10:29であった……。


男性は“鉱夫の親方”である。

この“NPC”によれば、更に南へ行くと[結構な長さの山脈]があるらしい。

〝そこの一部が洞窟になっており、カラーストーンを採掘できる〟とのことだ。

これを、占領しているモンスターどもから奪い返すのが、此度(こたび)のクエストである…。

「では、むこうの出入口あたりで待つ。」

「そっちは準備を整えてから赴くのがいいだろう。」

そう喋り終えた親方の頭上から[金のダイヤ]が消えた。

「そんじゃぁ、店を回ってみるか。」

このように声をかけたシリウスに、仲間が頷く……。


シューラたちは、いくつかの店舗を【テレポート】で巡り、何かと売買している。

補足として、当然ながら[乗り物]は町への侵入を禁止されていた。

そうしたオアシスの西側には何も建築されていない。

さておき。

南からフィールドに出たところ、こちらに[火トカゲ]が移動していたのである…。


ゲーム内はAM11:55で、現実はAM10:34となった。

[Team S]は、約束の場所に来ている。

山脈は国の最西端から東へと連なっており、その中間部に[洞窟]があった。

近くには親方が佇んでいる。

いずれにせよ。

依頼主との合流を果たすシューラ達だった―。




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