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Arousal of NPC‘s  作者: ネコのうた
Chapter 2/二番目の国
113/129

№113 諸般⑧

“窓口のNPC(女性)”に、

「では、詳細に入ります。」

「王都から徒歩で二日ほどの最南端にカラーストーン洞窟があるのですが、そこに魔物が住み着いてしまい、作業できなくなった鉱員の方々が困っているそうです。」

「カラーストーンは、この国における資金源の一つなので、洞窟を奪還していただけると非常に助かります。」

「ここまで御理解いただけましたでしょうか?」

「もう一度お聞きになりますか??」

そのように伺われ、

「んあ?」

「フラルン帝都でも似たような依頼があったな。」

ふと呟いた“シールダーのシリウス”が、

「まぁ、いい。」

「話しを先に進めてくれ。」

こう告げた。

それによって、

「そうですか……。」

「ちなみに、報酬は、お一人につき金貨10枚となっています。」

「なお、期限は四日です。」

「この案件を、お受けになりますか?」

こう確認される。

後ろを振り返ったリーダーに、

「いいと思うわよ。」

“アサシンのシエル”が述べた。

誰も反対しなかった事で、

「じゃ、手続き、よろしく。」

“受付の女性”にシリウスが声をかける……。


クエストを発注してもらった[Team(チーム) S(エス)]は、外に出た。

そこから[換金所]に【テレポート】して不用品などを売却した(のち)、[道具屋]へと渡る…。


「HPとかの回復は、ポーション類で済ませるか??」

こうシリウスが尋ねたところ、

「ご飯にしてみない?」

ガンナー(銃士)のスイ”が提案した。

それに全員が賛成したので、[飲食店]に【瞬間移動】する……。


テーブルに配膳されているのは[パン/コシャリ/ターメイヤ/ムルキーヤ/ハマム・マシュイ/ダウ―ドバシャ/ケバブ/マハラベイヤ]だ。

他に[飲み物]がある。

こうして、暫し団欒(だんらん)する[Team S]だった…。



[エジット王都]の南門あたり。

夜のフィールドにて、スカーフをマスク代わりにしている(みな)が、[()トカゲ]に跨る。

「それじゃぁ、行こうぜ。」

シリウスの指示で、出発しだす。

おさらいとして。

[火トカゲ]は、フクイラプトルという恐竜に似ており、皮膚が赤い。


砂を蹴って〝ぐんぐん〟と走る[火トカゲ]に、“少女剣士のシューラ”が「おぉー♪」と、“少年黒魔術士のソソ”が「うわぁ~♬」と、瞳を輝かせる☆

2人以外のメンバーも、楽しそうにしていたり、気に入ったようだ。

その数十秒後、魔物たちと遭遇した。

“接近型の面子”が[火トカゲ]から降りるなか、“サキ”がサーヴァントを召喚する。

こうして、バトルが始まった。

なお、[火トカゲ]は、オート(自動)で、クチから【火の玉】を発したり、尻尾で敵を薙ぎ払ったりして、モンスターらと戦っている……。


一方その頃。

[イッチューズ]は、王都を目指して南下していた。

すっかり機嫌が直っている“アーチャー(弓術士)のカリン”は絶好調だ。

逆に“戦士のニケ”は精細さに欠けている。

そんな[中学生六人組]は、ユニコーンがバテたので、自ら歩いていた…。



魔物集団を殲滅して何分か経っている。

「冷え込んできたな。」

こう喋ったのは“武闘家のサイザー”だ。

「確かに。」

頷いた“騎士のサーガ”が、

「シリウス。」

「寒くなりすぎる前に休憩しないか??」

そのように意見した。

「あー、そうだな…。」

「よし。」

「テントを張って、ログアウトすっか。」

こうしたリーダーの考えに、誰もが従う。

更には、

「朝の九時に再開したいから、それまでには戻ってこようぜ。」

そうシリウスが伝える。

補足として、現在のゲーム内はPM20:55ぐらいであった―。




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