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Arousal of NPC‘s  作者: ネコのうた
Chapter 2/二番目の国
111/129

№111 懲らしめるべく④

“少女剣士のシューラ”と“男性武士のソリュウ”は致命傷となっている。

そこを、頭領である“人間の男性騎士”に、熊の半獣たる“男性戦士”が、攻撃しようとしていた。

ここへ、

「スプリットアロー!」

サウスポー(左利き)である“女性アーチャー(弓術士)のサザミン”が()った[矢]が、10本に分裂しながら、飛んでいく。

それらのうち、6本は“頭領&熊の半獣”が装着している[甲冑]に当たり、ダメージを負わせる事ができなかった。

しかし、2本ずつは、両者の顔など無防備になっている箇所に刺さって、消える。

これによって、彼らの動きが、一旦、止まった。

そこへ、自分たちが受け持っていた敵を【戦闘不能】にした“女性アサシンのシエル”と“男性武闘家のサイザー”が、割って入る。

こうしたなか、“人間の女性シールダー”に【挑発】を使わせないよう、“女性ガンナー(銃士)のスイ”が何度か[ライフル]で発砲していた。

全て[大楯]で防がれてはいるが、牽制にはなっている。

その最中、“女性白魔術士のセイラン”が、

「ソロヒール。」

“少女剣士のシューラ”を【治癒】する。

隣では、“男性武士のソリュウ”が選択した[HP回復ポーション]を飲んでいた。

一方で、“サウスポーのシエル”が頭領と、サイザーが“熊の半獣”と、間合いをはかりながら対峙している。

こうしたところ、シューラがシエルに、ソリュウはサイザーに、合流した。

その(かん)に、“少年黒魔術士のソソ”が放った【サンダーボール】が“犬の半獣たる男性アサシン”の左腹部にヒットする。

負傷と共に痺れた“犬の半獣”へと、

「一点集中!!」

“男性騎士のサーガ”が好機を逃がさず【スキル】を扱った。

これが胸元に当たった敵は、ダメージをくらいながら、1Mほどノックバックする。

そこを詰めて、更に攻めるサーガだった。


【混乱】を付与した[矢]をサザミンが射る。

右首に直撃した“人間の男性戦士”は、軽く天井を仰いで〝ぼぉーっ〟としだす。

ここまで[シールド]で身を護っていた“リーダーのシリウス”が、その戦士へと[スクラマサクス(片刃の直刀)]を振るう。


騎士である“頭領”にパワーで劣る“シューラ&シエル”はスピードで翻弄(ほんろう)していた。

“ソリュウ&サイザー”は、“熊の半獣”を確実に押している。

銃を撃つスイに、サザミンが加わった。

しかしながら、[弾丸]も[矢]も、やはり[楯]に阻まれている。


犬の半獣(アサシン)”と“人間の戦士”が〖正常〗に戻った。

それによって、再び防御態勢に移ったサーガとシリウスは、敵どもと距離を取るべく、ゆっくりと後退(あとずさ)りしてゆく。

“犬の半獣&人間の戦士”が〝じわりじわり〟と寄って来る。

ここへ、ソソが【エクスプロージョンボール】を飛ばした。

気づいた“犬の半獣”は、バックステップで(かわ)そうとするも、少しタイミングが遅れてしまい、顔にヒットして()ぜる。

HPを削られて尻餅を着いた敵に、[両手剣]を振り下ろすサーガであった。


サーガは“犬の半獣”を、ソリュウとサイザーが“熊の半獣”を、【戦闘不能】に陥らせる。

そうして、サーガは“人間の戦士”へ、ソリュウ&サイザーは頭領へと、向かいだす。


サーガの加勢でシリウスが攻撃に転じた。

ソリュウとサイザーは、シューラ&シエルと一緒に、頭領を囲んでいる。

勝利は揺るぎないであろう[Team(チーム) S(エス)]だった―。




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