№110 懲らしめるべく③
時折、階段から、“狐の半獣たる男性ガンナー”が発砲したり、“人間の女性黒魔術士”が何かしらの【魔法】を放ってきた。
それらによって、[Team S]のメンバーが、負傷したり、【状態異常】に陥る。
この都度、“白魔術士のセイラン”が【ソロヒール】や【インタフィア・リリース】を施してくれていた。
そんなセイランが、[MP回復ポーション]を摂取する。
一方で、階段の“コンビ”に、“女性銃士のスイ”が[ライフル]を撃ち、サウスポーである“女性アーチャーのサザミン”が[矢]を射って、“少年黒魔術士のソソ”が【魔法】を飛ばす。
こうした応酬を何回か繰り返したところ、“狐の半獣”と“女性魔術士”も【戦闘不能】になった。
それによって、総勢15人の[犯罪集団]のうち、計6名が動けなくなっている。
すると、傍観していた3人組が、こちらに向かって歩きだした。
面子は、頭領たる“人間の男性騎士”と、“人間の女性シールダー”に、熊の半獣である“男性戦士”だ。
どうやらバトルに加わるつもりらしい。
その最中、“虎の半獣たる女性騎士”へと、“男性武士のソリュウ”が[小竜景光]にて【逆袈裟斬り】を見舞う。
ここに至るまでHPを削られていた“虎の半獣”は、その【スキル】がダメ押しになったらしく、両膝を着いて項垂れ、全身が半透明になる。
すぐ近くでは、“豹の半獣である女性剣士”に、“シューラ”が[ショートソート]での【二連突き】をヒットさせた。
これによって、“豹の半獣”も【戦闘不能】となる。
そうしたなかで、“人間の女性シーフ”を、“女性アサシンのシエル”が[サイフォス]で切り付けた。
【麻痺】が付与されていたようで、左腕を怪我した“女性盗賊”が、完全にストップする。
ここを仕留めに掛かる“サウスポーのシエル”だった。
スイの発砲で[弾丸]が右肩にヒットした“人間の男性アサシン”は、スピードが二割ぐらい遅くなる。
そうした“男性アサシ”の腹部に、〝ぐッ〟と腰を落とした“男性武闘家のサイザー”による【正拳突き】が炸裂する。
これによって、敵はダメージを与えられながら1Mほどノックバックさせられた。
なお、“男性騎士のサーガ”は、相変わらず“犬の半獣たる男性アサシン”による攻撃を、[両手剣]で防いでいる。
“リーダーのシリウス”は[大楯]にて、“人間の男性戦士”が振るう[片刃のバトルアックス]から身を護っていた。
そういった状況で、頭領なども参戦しだす。
まず、“女性シールダー”が、サザミンに【挑発】を用いる。
“弓術士”の【混乱】や【スプリットアロー】といったスキルを扱わせないためだろう。
敵へと駆けだしたサザミンを、
「インタフィア・リリース!」
セイランが正気に戻す。
ほぼ同じタイミングにて、“熊の半獣”が[棒状のモーニングスター]で【パワフルスラスト】を、“少女剣士のシューラ”に使う。
また、頭領は[大剣]での【一点集中】を、ソリュウへと放つ。
どちらも【クリティカルヒット】になってしまい、両者のHPが大幅にダウンした。
こうしたところで、頭領と“熊の半獣”が追加攻撃のモーションに入る。
それによって、窮地に立たされるシューラ&ソリュウであった―。