№109 懲らしめるべく②
[木製階段]の中心あたり。
“狐の半獣である男性ガンナー”の近くには、“人間の女性黒魔術士”が佇んでいる。
こうした敵と、“少年黒魔術士のソソ”が、ほぼ同時に、
「アイスボール!」
【氷の玉】を放つ。
相手のは直径15㎝だが、ソソのほうは直径30㎝だ。
よって、ぶつかった【敵のアイスボール】が砕けた。
ソソによる【氷の玉】は、そのまま進んで、女性魔術士の胸元に当たる。
この箇所が、〝ピキピキピキッ〟と凍り付き、〝パリン!!〟と割れたことで追加のダメージを負わせた。
一方、“狐の半獣”が[リボルバー銃]を構え直す。
そうした右腕の内側に、“アーチャーのサザミン”が射った矢が刺さって、消える。
【混乱】を付与していたらしく、あちらのガンナーは、1階にいる“熊の半獣らしき男性戦士”の背に発砲した。
怪我した“熊の半獣”は、頭領の左斜め前に立っていた事から、幹部であろうと思われる。
ちなみに、[棒状のモーニングスター]を所持していた。
戦士の右隣には“人間の女性シールダー”が見受けられる。
ここへ、“熊の半獣”が[武器]を振り下ろす。
それを、“人間の女性”が[大楯]で防ぐ。
さておき。
【アサシン】らしき“犬の半獣である男性”に、【シーフ】であろう女性の“人間”&“兎の半獣”が、ダッシュしてきた。
これらに対し、まずは“ダークドッグ.Jr”である“ダクドニア”が【火の玉】を吐く。
その【ファイヤーボール】が“犬の半獣”にヒットして〝ボウッ〟と燃える。
“リン”こと“メスのゴブリン”が繰り出した[木槍]は、“人間の盗賊”に右へと避けられてしまう。
こうした敵の左腕を、“メスのキラービー”である“メラービ”が[針]で刺す。
それによって、【麻痺】になった“女性シーフ”を、リンが攻めていく。
同じタイミングで、“兎の半獣”を、“女性銃士のスイ”が[ライフル]で撃つ。
[弾丸]が右肩に当たった“盗賊”は、付与されていた【ストップムーブ】によって、移動のみ封じられた。
ここに近づいたのは“オスのディザートポイズンスコーピオン”だ。
“砂漠の毒サソリ”である“ディズオン”が、“兎の半獣”の腹部を[毒針]で突く。
その間に、“犬の半獣”は、サザミンによる[矢]が、左鎖骨にヒットし、やはり【混乱】に陥った。
これによって、すぐ側にいた“人間の男性戦士”の右側面を[短剣]で切りつける。
そっちを気にしてしまった戦士に、“リーダーのシリウス”が[スクラマサクス]を払う。
ダクドニアは、迫って来ていた“豹の半獣らしき女性剣士”へと、【火の玉】を放つ。
このタイミングで、“女性魔術士”にスイが[ライフル銃]で発射し、“狐の半獣”にソソが【サンダーボール】を飛ばす…。
数分が経った。
サーヴァント達は、既にタイムリミットを迎え、姿を消している。
“狸の半獣である女性武闘家”と“人間の男性剣士”や“人間の青年盗賊”に“兎の半獣である女性シーフ”が、両膝を着いて項垂れていた。
その全身は半透明になっている。
つまり、【戦闘不能】だ。
正気に戻っている“犬の半獣”を、“騎士のサーガ”受け持っていた。
しかしながら、スピードに翻弄されており、防御に専念している。
一方で、“アサシンのシエル”が“人間の女性盗賊”とバトルを展開していた。
更に、“武闘家のサイザー”は、“人間の男性アサシン”と激突しだす。
“虎の半獣である女性騎士”を追い詰めているのは“武士のソリュウ”だ。
こうしたなか、“少女剣士のシューラ”が、“豹の半獣”と闘っている―。