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Arousal of NPC‘s  作者: ネコのうた
Chapter 2/二番目の国
105/129

№105 行ったり来たり②

合言葉を教えてくれて、

「それじゃぁのッ!」

〝ニカッ〟とした“男性老人”が、去っていく。

そうしたところで、

「皆、覚えたか??」

“リーダーのシリウス”に確認され、仲間が頷いた。

これによって、

「よし。」

「じゃ、もう1回、飲食店に入ってみよう。」

シリウスがメンバーを促す…。


“二代目 リーハ”の頭上に改めて[金色のダイヤマーク]が現れている。

「なぁ? いいか??」

再びシリウスが声をかけると、

「ん?」

「また来たのか??」

「仕方ない。」

「では……、弱火で?」

リーハが訊いてきた。

「コトコト。」

すかさずシリウスが返したら、

「ふむ…。」

「中火で??」

更に質問してくる。

「グツグツ。」

またもやシリウスが答えたところ、

「ほぉう。」

感心した様子のリーハが、

「……、強火で?」

そのように尋ねてきた。

「えっと…、あれ?? なんだったけ?」

首を傾げたシリウスの左斜め後ろから、

「グラグラ、よ。」

“アサシンのシエル”が述べる。

これによって、

「うむ!!」

「全て間違いない!」

そう認めたリーハが、

「で、何を知りたい??」

「本来であれば情報料として銀貨5枚を貰うところだが、初顔だから2枚で構わんぞ。」

このように告げた。

「ここでもカネを払わないといけねぇのか。」

目を細めたシリウスの正面に、

    銀貨2枚を渡しますか?

    ・YES

    ・NO

そう書かれた[画面]が自動で展開される。

「ま、〝イエス〟しかねぇよな。」

シリウスが選択したら、

「……、確かに。」

「それじゃぁ、なんでも聞いてくれ。」

こうリーハが促す。

「んじゃ、王都で頻発している犯罪について。」

シリウスが伝えると、

「あー、最近、荒らしまわっている連中か。」

「それなら、アジトを教えてやる。」

「地図に印を付けるから少し待っててくれ。」

「…………。」

「おし、できたぞ。」

「また何かあったら、利用してくれな。」

そのように喋ったリーハの[ダイヤマーク]が消えた。

「取り敢えず、行ってみっか??」

シリウスの勧めにて、“少女剣士のシューラ”などは再び屋外へと向かうのだった…。


[MAP]を開き、

「……、闘技場からが最も近いようだ。」

こう呟いたシリウスによって、[Team(チーム) S(エス)]が【テレポート】する…。


渡ったのは、[コロッセウム]の南側みたいだ。

[地図]を見つつ、

「こっちだ。」

「付いて来てくれ。」

歩きだしたシリウスに、誰もが続く。


南東にやや進むと[宝石店]が在った。

その左側に面した道へと入る。

幅は2Mあたりだ。

人間や半獣などが往来している。

更に南東へと向かい、途中で左に曲がった。

ここは、まさに[路地裏]といった感じで、1人分の幅しかない。

そのまま東へと歩き、今度は右に折れる。

道幅は1.5M程になっていた。

これを南に進むと、何本もの細道が見受けられる。

「左から二番目だ。」

そう述べたシリウスを先頭にして、またも南東へ歩く。

縦一列で、

「こいつぁ、迷子になりかねないな。」

眉間に軽くシワを寄せた“武闘家のサイザー”に、

「ラビリンスってやつね。」

ガンナー(銃士)のスイ”が頷いた。

「次は、こっちだ。」

ふと告げたシリウスによって、[Team S]は南への脇道に向かう。

少し行ったところで、道幅が徐々に広がり、3Mぐらいになった。

両サイドには、当然、建物が並んでいる。

どれもこれもが[石造り]だ。

こうしたなか、

「お。」

シリウスが左斜め前方の男性に[金色のダイヤ]が浮いていることに気づく。

その男は、とある家屋の玄関で仁王立ちになっていた。

まるで侵入者を阻もうとしているかのようだ。

ちなみに、家は、二階建てである。

さておき。

男性は、褐色肌で、ガタイがいい。

[薄鉄の甲冑]を装備しており、逆さに立てた[バトルアックス(戦斧)]の先端に両手を置いていた。

察するに【戦士】であろう。

こうした男に、

「オレ達は、犯罪組織を探しているんだが…。」

シリウスが話しかける。

すると、

「あぁん?!!」

いきなり凄んできたのであった―。




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