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Arousal of NPC‘s  作者: ネコのうた
Chapter 2/二番目の国
101/129

№101 オアシスでの攻防戦・破

5体ほどのモンスターを倒した[Team(チーム) S(エス)]が、前線に上がっていく。

そこでは“褐色肌の女性指揮官”が“魔人コンビ”に追い詰められていた。

魔人は、“オールバックの男子”が[大剣]を、“ベリーショートの女子”は左手に[パタ]を装備している。

パタというのは[拳の外部を覆う篭手(こて)のような形状の装甲に剣身が取り付けられている武器]だ。

これらによる攻撃を、鎌形の剣身といった[ケペシュ]で、どうにか防いでいた“女隊長”ではあったものの、ついには斬られたり刺されたりして負傷し、

「くッ!」

片膝を着いた。

そうした女性指揮官に、魔人達が更に襲い掛かろうとする。

しかし、右側の魔人少年に“ダクドニア(暗黒の小犬)”がクチから【火の玉】を飛ばし、左側の少女には“メラービ()”が迫って、阻んだ。

男子に当たった【ファイヤーボール】が燃えるなか、向かい来る[針]を女子が躱す。

このタイミングで、“武闘家のサイザー”が少年を、“アサシンのシエル”が少女を、攻めてゆく。

女隊長を護るべく、その正面に立った“騎士のサーガ”が、振り返って、

「後ろ!!」

こう伝えた。

“シールダーのシリウス/召喚士のサキ/白魔術士のセイラン/黒魔術士のソソ/アーチャー(弓術士)のサザミン/ガンナー(銃士)のスイ”が急ぎ確認したところ、5数のモンスターが近づいてきていたのである。

「ソソ! サザミン! スイ! なんでもいいから魔法やスキルを使ってくれ!」

「サキとセイランは防御を!!」

そのように指示したシリウスが最後尾へと走っていく。

が。

重装のため、砂に足を取られ、スピードは遅い。

こうした(かん)に、“武士のソリュウ”がサイザーに、“剣士のシューラ”がシエルに、それぞれ合流した。

とは言え、浮遊して動き回れる魔人たちのほうが有利だ。

シューラなどが手こずるなか、タイムリミットを迎えた“全サーヴァント”が消える。

後方では、サザミンが扱った【スプリットアロー】にて、十本に分裂した矢の(ことごと)くが、“|ディザートビッグリザード《砂漠の大トカゲ》”にヒットした。

ほぼ同時に、スイによって【ストップムーブ】を付加された弾丸が“サンドグラスホッパー(砂バッタ)”に命中する。

ソソが放った【雷の玉】は、“|ディザートポイズンスコーピオン《砂漠の毒サソリ》”に直撃した。

これでヒットポイント(HP)が削られるのと共に痺れたサソリへと、シリウスが[銅製のスクラマサクス]を振るう。

そうしたシリウスの両脇を“サンドクラブデビル(砂蟹悪魔)”と“|ディザートウィーヴィル《砂漠のゾウムシ》”が通過する。

サザミンが(はや)りそうになるのを抑えつつ()った【コンフュージョンアロー】が、(カニ)の左目に刺さった。

これで【混乱】に陥った蟹は、ゾウムシへとATTACK(アタック)しだす。

一方、最前線にて。

宙でヒット&アウェイを行なう魔人コンビに、シューラ達は翻弄されている。

そういった状況で、“魔人の少年少女”が【マジックサークル】を構築しだす。

これによって、ほんの1秒ぐらいではあるが、コンビの動きが止まった。

そんな“男子と女子”に向かって、シューラなど4名が走っている。

こうしたところで、“魔人の男子”による直径30㎝の【爆発の玉】がソリュウに、女子の最大幅10㎝×長さ30㎝といった【三日月状の風】がシューラに、当たった。

2人は、ダメージを負いながら、ふらつく。

その最中(さなか)、魔人たちが距離を取ろうとしだす。

だが、パーティー内で【素早さ】の数値が高いサイザー&シエルが詰める。

サイザーの【正拳突き】にて、男子は怪我しながら、1M程ノックバックした。

女子のほうは、シエルが[銅のサイフォス]で切り付け、【麻痺】させる。

ちなみに、サイフォスとは[両刃の片手直線型ショートソード]だ。

とにもかくにも。

シューラが、少女に【二連突き】を用いた。

ここから、シエルも協力して、攻撃してゆく。

少年のほうは、サイザーへと[グレートソード]を払う。

「ぬおッ!」

咄嗟(とっさ)に、ボクサーみたいにガードするサイザーではあったが、その左籠手(こて)に[大剣]が当たり、

「ぐッ!!」

右へ〝ズザザッ〟と横滑りする。

そうしたサイザーの左隣に上がってきたソリュウが、[刀]で魔人男子を刺しに掛かった。

が。

やや動作が重かった所為で、〝ヒラリ〟と()けられてしまう。

「ぬぅ~ッ。」

「砂が厄介よのぉ。」

ソリュウが眉間にシワを寄せたところで、スイが発砲した[弾丸]が少年にヒットするのであった―。




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