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Arousal of NPC‘s  作者: ネコのうた
Chapter 2/二番目の国
100/130

№100 オアシスでの攻防戦・序

砂丘の頂上から[オアシス]が見える。

まだ距離があるようだ。

その[砂丘]を降って、なおも進む……。


割と広いオアシスの周囲には、まばらに木々が生えている。

こちらに気づいた魔物らが、向かって来だす。

改めて、鎌形の剣身といった武器の[ケペシュ]を右手で掲げ、

「止まれぇー!!」

「ここで迎え撃つ!」

そう命令した“褐色肌の女性指揮官”によって、ストップした全員が構えだした…。


モンスターは、“サンド()ワーム・|ディザートビッグリザード《砂漠の大トカゲ》・|ディザートポイズンスコーピオン《砂漠の毒サソリ》・サンドクラブデビル(砂蟹悪魔)サンドグラスホッパー(砂バッタ)・|ディザートウィーヴィル《砂漠のゾウムシ》・サボティンガー”だ。

これらの面子と戦闘が開始される。

が。

兵隊の多くは完全に押されていた。

“武闘家のサイザー”が後ろを振り返り、

「この状況……、どうする?」

素朴な疑問を投げかけたところ、

「取り敢えず、魔法やスキルでの遠距離攻撃が可能なメンバー、頼む!!」

「他は、ひとまず待機!」

「サキも、まだサーヴァントを()ばずに!!」

そう“リーダーのシリウス”が指示する。

これに、“少年黒魔術士のソソ/ガンナー(銃士)のスイ/アーチャー(弓術士)のサザミン”が応じてゆく…。


数十秒後。

兵たちが徐々に亡くなりだす。

それによって隊列が崩れ、いくらかの魔物が[Team(チーム) S(エス)]に迫ってきた。

「倒すぞ!!」

“シールダーのシリウス”による号令で、皆がバトルに参加してゆく。

こうしたなか、“サキ”は、当然、【召喚】を行なう。

ちなみに、サーヴァントの活動時間は1分だったのが、サキのレベルが10を過ぎたことで、2分になっている。

それと、5分だった[リキャストタイム]は、4分となっていた……。


暫く経ち、兵士の半数くらいが命を落としている。

“女隊長”は無事だった。

彼女を中心に、まだ生きている兵らは、奮闘している。

草場がなく、砂に足を取られるなか、[Team S]と[ユニコーン達]も善戦していた。

敵側は四割ほどが死滅している。

[銅製ハリケーンナックル]の右手で、

「ぅおッらッ!」

【正拳突き】を当て、“砂漠の大トカゲ”にダメージを与えるのと共に1M程ノックバックさせたサイザーが、

()りが()ぇな。」

眉間にシワ寄せた。

この近くで、“サボティンガー”に【一点集中】を用い、サイザーと同じ効果をもたらした“騎士のサーガ”が、

「それでも着実に減っている。」

「この調子でいこう。」

そう励ます。

これによって、

「サーガの言う通りだ。」

「皆、頼んだぞ!!」

パーティーを鼓舞するシリウスであった…。


更に時が過ぎている。

兵士たちは25人ほどまでに減少していた。

モンスターは、あと30体くらいだ。

そのなかに“魔人の少年少女コンビ”が見受けられる。

どちらの背丈も150㎝といったところであろう。

こうしたなか、“白魔術士のセイラン”が仲間に【ソロヒール】や【インタフィア(障害)リリース(解除)】を施していく。

“少女剣士のシューラ”は“砂蟹悪魔”に【二連突き】を、“武士のソリュウ”が“砂漠のゾウムシ”に【逆袈裟斬(ぎゃくけさぎ)り】を、各々に扱う。

リキャストタイムを終えたサキが、

「ダクドニア!」

「リン!」

「メラービ!」

「ラウス!」

再び喚びだす。

それを合図とばかりにラストスパートを掛ける[Team S]だった―。




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