2.義妹とご対面
1話より少し長くなってしまいました(汗)
ですが、1話分手軽に書いているつもりなので読んでくださると有難いです!
ファミレスで少し義父さんと喋ったあとの会話をあまり覚えていない。
雨宮 来栖は今現在、ファミレスからとっくに帰ってきており、ベッドにダイブしている。
「義妹ってどんな人かな〜」
なんてくだらないことをずっと考えているのである。俺にはわかっている。考えても分からないことくらい。でも想像させて欲しい!せめて!せめてもの楽しみなんだっっ!俺はあまりタイプとか考えたことは無いが清楚で物静かな人が好きなんだと思う。一緒に居ると落ち着来そうだからだ。逆に苦手なタイプは少し口調が強いタイプの子だ...タイプの人とは真逆なので当たり前だが、一緒にいると面倒事に巻き込まれそうでそういう子は少し苦手だ。まぁ考えても仕方ない。義父さんは、
「娘に会えるとしたら、部活のない日だけど、来週の土
曜日は大会ないから会えると思う。大会の疲れも取れている頃だろうし」
名前はまだ聞いていない。まぁ、本人に聞けばいい話だろう。そう自分で割り切り疲れていたのですぐ眠りに落ちた。
今日は気持ちよく起きられた。デジタル時計には5時と示されている。俺にしては早い時間だ。今日何かあるかって?ある。義妹(仮)とついにご対面なんだ!義父さんに取り付けてもらった!今日は義妹(仮)を学校に迎えに行き、カフェで雑談するという流れらしい。彼女の通っている高校は都立瀬川高校、通称:せが高という名門校らしい、名門校とは言っても、頭がすごく良い、またはお金持ちが通える学校、という訳ではない。だが、唯一この辺りで存在する共学の都立高校なので当然人気で倍率も高い。ちなみに、俺の高校は別に何の変哲もない私立高校である。
それはともかく、俺には朝のルーティーンがある。(今早く義妹の本題入れって思った!?そんなこと分かってるけど、少し俺のことも知ってくれよ!)朝起きて水をコップ1杯飲む。朝は口の中が乾燥していて脱水症状を引き起こしていることが多いため、水を1杯飲むと水分が補給できるからだ。次に洗顔、まぁこれは基本中の基本なので説明は不要だろう。次に、自室に戻り、読書を30分する。勿論読むのは義兄妹モノだけどなっ!まぁ、それはそうとこうすると、心做しか頭がサッパリするのだ。みんなもぜひやって見て欲しい!(誰に言ってんだ?俺。)
下に降りると、今日は休日なので母さんが朝食を準備してくれていた。本当にありがたい。いつもカップ麺だから☆という訳でもなくは無い。
「おはよう来栖〜」
「おはよ、母さん」
「まだ善仁さんたちとは一緒に住めなくてねぇ。少し話し合ってからにしようと思うの」
「そっか〜、大丈夫」
「それはそうと!今日愛瑠璃ちゃんと会うんでし
ょ?!」
「誰だよそれ、そんな奴知らねーよ」
俺には友達も居ないし、女友達となるともっての外....
「あら〜、酷いじゃない〜妹になる子に意地悪言ったら〜」
それ早く言えよ。。。
「え?俺義妹の名前初耳なんだけど?」
「あら?私言った気がするのだけど」
そんな覚えない。
「気の所為じゃない?」
「じゃあ、ごめんなさいね〜?」
「わざとらしい」とは思っても言わなかった。
ーーーーーピーンポーンーーーーー
「はーい?あら?善仁さん?」
「あぁ、喜美子さん。来栖くんに用があってきたんだ」
「なんでしょう。」
「来栖くん、娘が早めに部活が終わったからカフェで8時集合だってさ。すまないね」
「いえ、お気になさらず。って!もう7時半じゃないですか!」
「そうなんだよ、本当に申し訳ない」
俺はすぐさま着替えに行き、支度を始めた。
「あら〜、まだご飯たべおわってないわよ〜?」
「帰ったら食べる」
「ところで善仁さん。それだけのために来たの?」
母さんが可笑しそうに微笑んでいる。
「ついでに、喜美子さんと今後の相談もしようかなと...」
「そういうことなら上がっていいわよ〜」
「では、お言葉に甘えて」
直に夫婦になるであろう人たちの仲睦まじい姿を見るのはあまり得意では無いため、俺はその場を後にした。
母さんたち、どっちの名前で予約したか言ってくれよ...ここはファミレスでなくてカフェであってもとても人気なカフェなので、店員さんに断りを入れないと席に座れない。
「すみません只今満席でして...」
「いえ、予約で雨宮か篠宮かで予約したのですが...」
「雨宮様ですね?こちらに...」
何とか店員さんに案内して貰えたその席には、薄く黄色がかった透き通る髪の美少女が一人座っていた。
「えっと、あんたが雨宮....雨宮...なんとか?」
覚えてねぇじゃねぇか。
「俺は雨宮 来栖だ。」
「そうそう来栖〜〜!」
なんか面倒くさそうだ。俺が想像していた美少女の面影はどこにもない。面影というかただの俺の妄想だけどなっ!美少女であることは変わりないが性格があれである。いわゆる、ギャル(?)に分類されそうな軽い子である。目はブルー。ブ、ブルー!?待て待て待て善仁さんの元妻って外国籍の方!?髪も黄色がかってるし....
「私は篠宮 愛瑠璃!よろ〜」
「よろしく...」
「私らって義兄妹になるって話聞いてるよね?どうする〜?」
「どうするも何も、母さんと善仁さんが結婚する時待った今強制でなると思うぞ?」
「そっか〜じゃあよろしくね?お兄ちゃん♡」
と、わざとらしく小悪魔的な微笑みを口元にうかべる。
なんかこいつ苦手である。ノリが軽いというか、切り替えがはないというか....
「で、お兄ちゃんは私の事、愛瑠璃でいいからね〜」
「おう...」
「今日は私ら義兄妹になった記念で沢山話そうね?お兄ちゃん!」
今までぼっちで陰キャな俺が、これからこいつと義兄妹の関係になって人生の歯車が大きく動くことを誰もが知らなかった頃の時代の話である。
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