村娘は聖剣の主に選ばれました　～選ばれただけの娘は、未だ謳われることなく～

　
外の世界へ出ることを夢見ながらも、所詮はただの夢だと諦めていた17歳の村娘ローゼ。
彼女の生活は、ある日王都の大神殿から来た使者に

「神により聖剣の主として選ばれました」

と告げられた時から一変した。

人の敵である魔物を倒すため、神から与えられている聖剣は世に10振。
ただし聖剣を持つ血筋はやはり神によって決められており、辺境に住む村娘には関係のない話だ。
戸惑うローゼに使者は重ねて言う。

「あなたに与えられるのは、400年もの間誰も手にしていない『11振目の聖剣』です」と。

記録がほとんど無く、謎ばかりが多い『11振目の聖剣』は、その持ち手としてローゼが選ばれた理由すらも謎だった。

親しくしていた神官アーヴィンの助言も得たローゼは「聖剣の主になる」と決め、憧れていた外の世界へ出る。
そこで待っていたのは、村にいては知り得なかったこと。

聖剣に宿る存在・レオンとの出会い。
自身の役目と、それに絡む人々の思惑。
無自覚なまま恋をしていた相手との突然の別れ。
幻と呼ばれる存在、精霊との遭遇。

少しずつ成長していくローゼは、やがて自分のなすべきことを見出す。
それはこの世界にとっての転機でもあった。


◆展開は遅め。
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＜挿絵＞
◆白玉ぜんざい様：１章０話、24話、３章36話、４章余話：雨夜の星　２
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◆宿花様（@yomihana_second）３章余話：村祭りの前、48話
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