男だらけの第一話
創見東高等学校には放課後15時半から時まで調理部が部室で学食を始めるのが有名で外の人も食べに来ることができるという感じである。
そんな学校にいる暇な帰宅部四人が学食でだべる、そんな話。
「やっち!!財布忘れた!!」
「しょうがないなぁ、出すよ」
「いやいや、お前一体いくら奢る気だよ」
「好きにさせとけ」
15時半開店と同時に入ってきた四人が今回の物語の登場人物である。
早速財布を忘れて奢ってもらっているのは戸沢海人、茶髪だが地毛である。苗字から派生させてあだ名を作る。
その戸沢に奢っているのは弥生悠太、やっちと戸沢には呼ばれている。男なら君で女ならさん呼び。
真宵の奢り癖を心配してるのは志摩正輝、眼鏡をかけた苦労人である。大抵苗字呼び。
志摩の一言に冷たく言っているゴスロリは大木亮平、男である。他人は名前で呼ぶ。
男である。
「弥生は奢り癖どうにかしろよ!!破産するぞ」
志摩が心配の一言をかけるが。
「バイト代は結構入ってるから大丈夫だよ?」
不思議そうな顔で返される。
「そういう事じゃねえ・・・戸沢もいい加減財布持ってこいや!!」
次に財布を持ってこない戸沢を叱るが。
「でも財布の中15円しか入ってないよ?」
こいつは論外である。
「入ってないよじゃねえよ」
言い争ってる間に注文を決めた大木が他をせかす。
「お前ら注文決まった?」
「大木もなんか言ってやれよ」
「人の趣味にとやかく言わねえ」
「趣味ではないだろ・・・」
結局いつも通りの感じになった。
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窓際の席に陣取り水を嗜む学生たち。
「しっかし客多いな」
「ねー、志摩君とか選ぶの遅いから後ろの人にすごい睨まれてたね」
「いやお前の奢り癖のせいだからね?」
「えー、でもいいじゃん・・・奢ったら相手は幸せになるんだから」
「いやお前の幸せ理路怖すぎだろ、お前彼女出来たら絶対貢ぐタイプだぞ」
「僕はそれで相手が幸せになってくれるならそれでいいな」
「やっちはやさしーからね」
「お前は少し悪びれろ」
「ごみーん」
「騒がしいぞお前ら」
「おっちごめん」
「うん」
「てか今日はゴスロリなのな」
「余裕あったし買ってみた」
「お前無駄に美形だから似合うんだよな・・・」
「大木君可愛いよ」
「ありがとう」
「おっちベリーキューバだよ!!」
「・・・ありがとう?」
「待ってwwwキューバwww」
「戸沢君、ベリーキュートって言いたいんだよね?」
「それそれ!!・・・ところでキューバって何だぁ?」
「キューバは国だよ」
「おっち天才!!良く分かるね!!」
「あ、僕たちの番号札呼ばれてるね」
「俺と戸沢で取りに行くからお前ら荷物見ててくれ」
「わかったよ」
「おう」
こうして四人は楽しく食事をしましたとさ。