表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オブジェクトいじりで生き抜こう  作者: むいむい。
5/6

水を作ろう

 水を得る方法だが、オブジェクト壁面のフィルター機能を使う。要するに水だけを通すようにすればいいのだ。そうすれば生水だろうとなんだろうと、純水だけが下に溜まる。多分、味も素っ気もないだろうが、それでも腹を壊したり寄生虫やらにやられるよりはマシだ。

 水そのものは、houseを先程みつけた川の上まで動かしてから得た。新たなオブジェクトbucketを作成する。形を円筒形にして、上面以外の物理干渉をTRUEにして着色すればバケツになる。重さは絶対重量で10グラムほど。あたりを伺いながら壁面を消して水を汲み、また壁面を復活させた。汲んだ時に気づいたが、絶対重量を10グラムにすると、中に何が入っていても10グラムにしかならない。これはもしかしたら、異世界物の定番無限カバンにならないか?

 そのことを心に止めながら、予め作っておいたbucket2オブジェクトの上にbucketオブジェクトを乗せる。そしてbucketオブジェクトの下面を、完全な水だけを通すフィルターに変化させた。重力に引かれて水がフィルターを通り、水以外の物質はbucketに置き去りになった。数秒でbucketは空になり、bucket2は水で満たされた。bucketの中は空ではなく、何か白い粉のようなものが底についていたが、bucketの上面を作り完全な密室にして封じた。調べるのは後でできるだろう。

 少々大きいが、絶対重量10グラムのお陰で持ち上げるのは簡単だ。bucketを脇に置き、bucket2を持ち上げ、口につける。傾けて水を飲む。生温い純水は決してうまくはなかったが、生命を感じさせる味だった。次は温度調整してから飲もうと決意した。

「さて、最後は食か」

 声に出して考える。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ