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「翼さん」
軽く紅茶とバケットを
噛みすぎないようにと舌つかいつつ
ブレックファーストいただく白い部屋
叶えられない夢の傷なでる 爪の
白い半月を艶めかしく想い
スプーンで囓る角砂糖の角を
白い蟻が出窓から眺めている
とつぜんあふれる紅茶味のなみだを
よみとくかしこい「翼さん」は
貴方を指差し言い放つかも知れない
「好きになったら、どうしますかッ!」
びっくりして蟻が小さな虫の庭へ帰る
エレガントなご婦人がいそいでやって来る
「翼さん、なんですか、大きい声で」
紺色のブレザーを着た少女マネキンを叱る




