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FLARE GUARDIANS  作者: 睦月火蓮
PART.6
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Episode.78 医務室へ

…なんとか先輩達を医務室へ運んだ。


茜「いったい何が起きたのかわからないけれど…とにかく、手当しなきゃ!」

------------------------

その直後、父さんが医務室に来て母さんの手伝いをしてくれたので怪我の程度は酷いとはいえ普段の治療とあまり変わらない速度…いやそれ以上かもしれない。とにかく、スムーズに終わった。

(どうでもいいかもしれないが、父さんは本当に毎回タイミングが良い)


夏季「…夕陽、左腕を見せてみなさい」


夕陽「いや、別になんとも…」


夏季「いいから見せなさい」


夕陽「…分かった」


俺は袖を捲くった。…が、正直俺も驚いた。

いつの間にか、傷ができていた。

それなりの出血をしているのだが…どうして気付かなかったんだ?


夏季「神経毒の一種だ。しばらくの間、痛覚が麻痺するものだ」


茜「ふぅ…。さすが専門家だねぇ、夏季君。うん、一通り手当ては終わったよ」


俺の手当てが終わると、母さんの方も丁度終わったらしい。

ヒカルとジャーナリは相変わらず気絶しており、ベッドに寝かされている。


桜花「…お父様が苦戦するのも、なんか理解出来たわ。

 蓮花を庇ったからやのうて、本気でやられたんやな…」


夜咲「情けないよ…。…父親として、娘を守れなかったとか…」


ブレイズ「…さっきから気になっていたんですが、蓮花は…」


ついに、この質問が来てしまったか。

しばらくの沈黙が続いた後…口を開いた。



































撫子「…あの子は…蓮花は、正真正銘…私と夜咲君の娘子供よ」


…?

今、何か更なる衝撃的な単語を聞いた気がする。


夕陽「…えっと、あの…。すみません、…もう一度、言ってもらえますか」


撫子「そうよね…、信じられないのも無理無いわね。

 月火蓮花。あの子は紛れもない、旭ヶ原家の次女、旭ヶ原蓮花。

 この私、『旭ヶ原撫子』が14年前に産んだ、私と夜咲君の娘よ」


微笑みながら、そうハッキリと言った。…俺でも衝撃的過ぎる…。

当然、そんな事実を最初から知らなかったルル達はというと…


ルル「…(^p^)?」


ブレイズ「…えーっと…」


ラトナ「…はい?」


アーネ「…その、えっと…?」


火宮姉弟「「…は…?」」


ちびっ子組「「( ゜Д゜)」」


桃千「…なんだか、気のせいかリューだけがいつも通りな気がする…」


リュー「や、やだなぁ…俺はいつも通りですよー?(※声裏返ってる)」


鬼蓮「おい少年、会話がよく見たら噛み合ってないぞ」


…?

なんでここに鬼蓮がいるんだ…。


鬼蓮「ん?俺がここにいることが疑問か、夕陽」


夕陽「あ、ああ……あ?」


コイツに名前呼びされるのって…慣れないな。


鬼蓮「俺はその気になればご主人である蓮花と分離することは可能だよ。その分俺は自力で魔力を補給しなきゃならないんだけど…ま、さっき軽ーく『エナジードレイン』で頂いた魔力があるから当分は大丈夫だ。しかしあんぐらいでこの量か…あいつどんだけ魔力持ってんだ」


「…あの…」


どこかか細い、今にも消えそうな声が聞こえてきた。

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