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FLARE GUARDIANS  作者: 睦月火蓮
PART.1
9/108

Episode.06 もう一人の式神

前回のクイズの答え。


Ⅱ.アーネ


▼Episode.04にて、アーネは眼鏡をかけ始めたのは半年前からと言っている。

 しかし写真では眼鏡をかけていなかったので、去年ぐらいとなる。

 Ⅰの場合、蓮花は転校生である為、背景の変化は知らない。

 Ⅲもまた、蓮花はリーダーには一度も会ってないし、過去の彼女しか知らないので同様。

 一番説明がつくのがⅡとなる。

 …まさか、勘で当てたなんてことはないよね?


※気まぐれでまたクイズが出てくる可能性があります。その時は広い心でお付き合いください。

私は今、校門前にいる。


「月火!」


蓮花「ん?」


あ、ムカってきた奴。

…ん?


「…ハァッ…ハァ…ハァ…ま、ちょっ…」


蓮花「…」


…コイツ。大丈夫なのかと思った。

何故に息切れしてるし。結構近いぞ距離。


蓮花「…あの、大丈夫?」


「……しん、ぱい…しない、でくれ…たのむ、から…」


蓮花「…あー…うん」


コイツ絶対頭脳派だろ。

それも自分ではほとんど動かない指令派。


蓮花「…それで、何の用?『レッド&ブルー』の赤月夕陽(アカヅキユウヒ)クン?」


「…」


レッド&ブルー…彼の二つ名。

何故そんな異名がついたのかというと…


夕陽「…お前。居場所知ってるのか?」


…おいこら邪魔すんな。ま、いいや。


蓮花「さっきの写真でなんとなく」


夕陽「…なんとなく?…そんなので行けるのか?」


蓮花「…」


夕陽「…」


…コイツ、鋭いな。

いや、あの写真の背景見たからなんとなく分るよ?

でもね…場所、知らないんだよねー…。


夕陽「…ついていってもいいんだぞ」


蓮花「ほんとっ?サンキュー!」


夕陽「…別に。お前の為じゃない」


ん?これが世に言うツンデレなのか?

…ま、知らないけど。


夕陽「…だが、アイツのいる町までは遠いぞ。どうやっていくつもりだ?」


蓮花「ああ、それなら大丈夫!」


夕陽から少し距離を置く。そして、ある札を出す。

…自分専用の自作札ですが、何か。


蓮花「…我が式神大陰(タイイン)。汝の主、蓮花の前に現れよ!」


札を投げると、青い炎が出てすぐに消える。

そこに現れたのは…

黒い髪、青い目、白い和装姿。背に黒い翼を持ち、青い錫杖を持った青年。

私の式神、烏天狗が跪いている。…やらなくていいのになー。


「お呼びですか、蓮花お嬢様」


夕陽「…烏天狗…?」


蓮花「私の式神。烏天狗の太陰」


夕陽「式神って…じゃあお前の肩に乗ってるのはいったい…?」


蓮花「この子も式神。九尾の旭。あ、太陰立っていいんだよ?」


夕陽「…お前っていったい何なんだ?」


蓮花「…私の出身地、カミハラっていうのよ。ウチ、代々そこの陰陽師の家計なわけ。

 それで式神扱ってんのよ」


夕陽「カミハラ…ああ、ブレイズもそこだって言ってたな」


蓮花「…」


ブレイズ・ショットルート。

…確か高等部、それも生徒会に姉がいるんだったわね。

あ、ブレイズって奴あの時ラトナの近くにいたな。あの王子の雰囲気漂わせてる野郎。これでもし私のこと『姫』とか呼んだらもれなく急所を蹴る!


夕陽「…それで、彼を呼んでどうするつもりだ?」


太陰「…」


夕陽「…何だよ」


太陰「…」


あ、頭撫で始めた。


夕陽「ちょっ…わっ…なんだよ…」


蓮花「よかったわねー太陰に会ってすぐ気に入られるなんて私以外では珍しいことよー」


夕陽「え?これ気に入られてるのか?どうみても子供扱いしてないか?」


蓮花「してないしてない。太陰なりの表現よソレ」

------------------------

(夕陽side)


…これがこの烏天狗なりの表現?

…これいつまでやってるんだよ。


「……夕陽殿」


夕陽「…ん?」


月火もだが、何で俺の名前を知ってるんだか。


太陰「…蓮花お嬢様のこと、頼みましたよ。

 あの方は、自分にも嘘をついて無理する方ですから」


夕陽「…えっ」


…何故それを俺に言う。


蓮花「太陰ー、そろそろ準備してー」


太陰「はい。…このことは、お嬢様には内密に」


夕陽「…はぁ」


…コイツはもしかしたら、知っていたのかもしれない。

この先、俺が抱くことになる感情を。


…だが、その時の俺はまだ気付いていないだろう。

気付くのにはまだ、時間がかかりそうだ。

Memories of sadnessで出来なかった要素とか入れたい…

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