Episode.05 不在のリーダー
「…入団、希望者か」
蓮花「ん?」
「…よく入ろうと思えたな」
「おい兄ちゃん!」
あ、なんかムカつく。
でも私は負けねーぞ。
蓮花「私はね、最初からここに入るって決めてたの。
前に、ある写真を見せてもらったことがあったの」
「…写真?」
蓮花「…色んなチーム。色んな人が笑ってる写真。その中で、皆が一番楽しそうだった。
だから、決めたの。ここに入るんだって」
「…その写真、誰が見せたんだ」
蓮花「……」
オイ馬鹿なんてこと聞いてくれるんだ。
旭「えっとねー、『なんてこと聞いてくれるんだ。気持ちが萎えるじゃないか馬鹿』って」
蓮花「うーん、合ってるようで合ってない通訳。ま、この話はこれ以上触れないでくれ。
なんか、例の野郎が来そうでちょっと…」
皆「(例の野郎…?)」
「…ま、まあ…そういうことにしておく」
蓮花「…それで、ここのリーダーさんは?姿が見えないんだけど」
「そ、それは…」
ここのリーダーさんと思わしき机に、写真が置いてある。
……ん?
旭「今は依頼の仕事中なのかな?」
蓮花「……」
旭「あれ?蓮花ちゃん?」
蓮花「行くよ。旭」
旭「?」
またあの先生に会いに行くのか…。
まあいっか。
「お、おい…」
蓮花「…この学園にリーダーさんはいない、そうでしょ」
「「!」」
旭「…蓮花ちゃん、その理由は?」
蓮花「…そこの写真だよ」
あ、クイズ形式でやってみよっかなー。
(※作者の悪ふざけです、よかったら付き合って下さい)
私がさっき見た写真には、アーネとリーダーさんの二人が写っている。
でも、これは最近撮られたものとはいえない、おそらく去年ぐらいだと思う。
その根拠となる手掛かりとは…。
Ⅰ.背景
Ⅱ.アーネ
Ⅲ.リーダーさん
・ヒント:前回の台詞に注目(※答えは次回、前書きにて解明)
旭「じゃ、じゃあ…いったいリーダーさんは?」
蓮花「…此処にいないとなると、おそらく自宅に戻ってるんだと思うよ。
ほら、思い出してみなよ。あの甘々教師の言ってたこと」※Episode.01にて
──申し出さえあれば、寮でも自宅に帰宅出来るからね。
旭「…あ、そっか!あれ、でも何で?」
蓮花「ま、大体の理由は分かる。話しは彼女に会ってから」
そんなわけで、私はフレアガーディアンズの部屋をあとにした。