Episode.04 「強硬手段でいくか」
「…あの…どうかしま…」
蓮花「アーネ・ライーニ」
「えっ?」
…合ってた。
さっきの眼鏡の女の子。…アーネ・ライーニに、ある質問をした。
蓮花「…その眼鏡、いつからですか?」
アーネ「…えっと…半年前ぐらいから…ですが」
蓮花「…フゥン。…ちょっと、貸して下さい」
アーネ「えっ?…あ、はい」
…なるほど。このタイプの眼鏡…
蓮花「…魔道書を使うタイプの魔術師。ですね?」
アーネ「…どうしてそれを?」
蓮花「眼鏡ですよ。これ、魔道具を改良したものですよね。
魔道書を扱う魔術師って、薄暗い所で読むから視力が落ちる人が多いんです。
魔道師の多くは、結構手元に便利な魔道具があるんですよ。だから、手元にある解読用眼鏡とかを改良して視力用にする。
ま、視力とかに関する眼鏡に対しては素人ですし、見たところ貴方は控えめな性格。
あまり人には相談せずに自分で解決しそうです。こんなグルグルになるのも仕方がないでしょう」
私はまた魔術札を出し、眼鏡に使った。
蓮花「はい。これでも一応見えると思います」
アーネ「…あれ?…こっちの方が丁度良い?」
旭「…度、強かったんだね」
…さて、次は…。
蓮花「ラトナ・アメジスト」
「!」
壁に寄りかかってて、赤いキャップを被ってる人。
…紫髪、ただ束ねるというよりは三つ編みを一つ。
顔がよく見えないから、とりあえず近付いてみて…
蓮花「……」
ラトナ「…なんだよ」
……ハッキリ言って。
蓮花「…女顔」
皆「「Σ(゜゜;)!」」
ラトナ「…んだと!?」
蓮花「!」
旭「あらら?」
思った通りか。
ま、怪我させるのも嫌だし…
旭「蓮花ちゃん、足出しちゃ駄目だよ」
蓮花「…うん。分かってるからこうしてるんじゃん」
「わーお…」
「…」
ラトナ「チッ…いつの間に…」
彼がこうして掴みかかろうとするのは分かってる。
だから、向かってくる瞬間に合わせ、彼の背に飛び乗る。
ま、これが二人とも怪我しない方法かな。
蓮花「はいはい、ごめんよ。
…でも、いいんじゃない?女顔っていわれても」
ラトナ「…何だと?」
蓮花「私が知ってる女顔連中は、けっこう女々しい奴が多いわけ。見た目も可愛いし。
…でも君はさ。可愛いっていうより、美系な方だし。変にゴツいのよりいいんじゃない?
それに、普通にしてれば格好良いと思うぞ?」
ラトナ「…っ…」
蓮花「ん?…どうした?なんか、顔赤いが?」
ラトナ「…うるさいな!元はと言えばお前のせいだろうが!!」
蓮花「…?」
皆「(駄目だコイツ自分のせいだって気付いてない…)」
…さてと、本題に入りますか。
蓮花「旭!」
旭「はいはーい」
さっきラトナが掴みかかろうとした瞬間に旭は離れた。
私が呼ぶと、また肩に戻る。
そして、フレアガーディアンズのメンバーに向いて言った。
蓮花「私の名は月火蓮花。見ての通り、ここの入団希望者だ。こっちは私の式神、九尾の旭。
ま、そういうことなんでヨロシク」