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FLARE GUARDIANS  作者: 睦月火蓮
PART.4
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Episode.41 医務室

道中ちょっと色々あったが…医務室に向かうと、月火の傍に座るヒカルがいた。月火は寝ていた。そのうえで旭も寝ている。


ヒカル「…やぁ。夕陽君」


夕陽「…母さんは?」


ヒカル「理事長へ報告に行ったよ」


夕陽「…そうか」


俺はヒカルの隣に座った。何故か、ヒカルはじっと俺を見る。


ヒカル「…」


夕陽「…なんだよ」


ヒカル「夕陽君。前より健康的になったよね、なんていうのかな…人並みに体力がついた?」


夕陽「…そういえば」


多分、月火のお陰か…。

コイツに振りまわされてれば、自然と体力がつくのか…。

…最初の頃のヒカルも俺みたいだったとか言っていたな、月火。


ヒカル「…蓮花ちゃん。結構お節介だからな…」


夕陽「確かに、言えてるな」


…そういえば、最初の頃。

月火は…嬉しいことを言ってくれたな。今思えば、例の野郎というのは桃千先輩の事だろうな。

しかもそのあと…ルルの家に行こうとした。俺はそこで初めて月火と行動したんだったかな…。

それから色々あって…今に至る、か。


俺は…月火に、助けられてばっかりか…。

…本当、情けないな。


夕陽「…」


俺は椅子から立ち上がると、医務室を出る。

が…腕を掴まれ止められた。


ヒカル「どこにいくんだい?」


夕陽「…」


ヒカル「答えてくれ。じゃないと…」


掴まれている腕の血が止まる。ヒカルがその気になれば…。


ヒカル「…腕を、へし折ることになる」


夕陽「…別に、構わないさ。それでも俺は…」


…あの、屋敷に行かないといけない。

アイツらに…一発殴ってくる為に。

































『この手紙があれば、屋敷に辿りつけるよ。

 で、どうだい。君としては彼女を助けたい。なら、都合が良いんじゃないかな?

 それじゃ…待ってるよ』


多分、俺は冷静じゃないだろう。そんなこと分かってる。

でも俺は…


ヒカル「………ふ、ふふ…」


…?


ヒカル「…お前、馬鹿じゃねえの?」


ニヤリと笑った顔。いつか見せた鋭い目。

…眼鏡は、かけている。

じゃあ、ヒカルのこの表情は…。


ヒカル「気に入った。お前の根性。

 けど、お前の体力じゃ心配だから…付き合ってやるよ」


夕陽「…お前、まさかそっちが本性なのか」


ヒカル「あ?…さあな。自分でもってよく分からん」


夕陽「…そうか」


ヒカル「じゃ、そろそろ行くか。誰か来ちまうぜ」


夕陽「…ああ」


俺とヒカルは、トスレオフの屋敷に向かった。

この会話を、聞いている奴がいたのを知らずに。

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