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FLARE GUARDIANS  作者: 睦月火蓮
PART.4
35/108

Episode.27 影

(?side)


…Ms.レンゲ。彼女はとても魅力的だ。

なんといっても、あの『力』…


「…」


「ふゎーぁ…」


「…我が従僕達。君達二人に命令を下す。

 主・『ブラッド・ヴァンフェーニ』の名において」


「畏まりました」


「了解…ふぁー…」

蓮花「…へっくちゅっ!」


旭「風邪?」


蓮花「んー…、馬鹿は風邪引かないっていうよ」


夕陽「…それは引かないんじゃなくて引いてる事に気付いてないんだ」


ヒナ「アンタくしゃみ豪快の癖に音は可愛いわね」


カイ「動きはオッサンだが音は乙女だな」


ラトナ「予想の斜め上いったな」


リュー「なんだか裏切られた気分ー」


旭「昔からこうなんだよ」


ブレイズ「へー(棒)」


蓮花「…?」


とりあえず、私は自分の席に座り手紙を読む。

────────────

蓮花さんへ


エレメントに入学したんですね。おめでとう、かな?

前から言っていた「フレアガーディアンズ」には入れましたか?

蓮花さんの事なら、きっと大丈夫でしょうね。

今度、どんなチームなのか教えてくださいね。


私も私で、チームで頑張ってます。

先輩と比べるとかなり頼りないリーダーですがね。


それでは、この辺で筆を置こうと思います。


文月火蓮

────────────

…火蓮ちゃん。前から思うけど字、綺麗だな…。

ていうか筆だねこれ。

あの子歳いくつなんだろ…


ルル「…なんというか、古めかしいというか…」


夕陽「…ルル、人の手紙を見ない」

------------------------

…夕陽と話しながら廊下を歩いていると、誰かが声をかけた。


蓮花「あ、ヒカル。

 と?…えーっと、あー…ジャーナリだったね」


ジャーナリ「…」


ヒカル「すいませんカーラ兄さん…蓮花ちゃん興味がない人はあまり覚えられないらしくて…」


ジャーナリ「…」


旭「慰めてないと思うよ、ヒカル君」


ジャーナリ「…アンタにはひとつ借りが出来たな」


蓮花「…(夕陽、何の事)」


夕陽「…(聞かれても言えない)」


ジャーナリ「ま、アンタが覚えてないのはアイツから聞いたから知ってるさ」


蓮花「…アイツっていうのは?」


ヒカル「…(言ったら絶対怒りますね)」


ジャーナリ「(だな)…生徒会長」


…あんのやろう…。


ジャーナリ「そう怒るな、まぁ…アイツもアイツで……駄目だフォローの言葉が見つからねぇ」


蓮花「でしょうね」


夕陽「…(不憫な人だな)」


蓮花「で?私に何か用件があったんじゃない?」


ヒカル「あ、そうでした。誰なのか分からないけど、蓮花ちゃんに渡してほしいと…えーっと…はい、これです」


蓮花「…?」


黒い小さな箱?

誰からなんだろ…と、受け取ろうとした時。


ジャーナリ「…!それに触れるな!」


蓮花「え?」


あと数秒早かったら止まっていただろう手は、指先が箱に触れた。

直後、勝手に箱が開いて中から煙りのようなものが…


蓮花「なんっ!?……」


旭「きゃー」


夕陽「月火!?」


ヒカル「蓮花ちゃん!!」


ジャーナリ「遅かったか……ヒカル、コイツを医務室に。

 俺はさっきの奴を捜す」


ヒカル「は、はい!」


…意識はあるのに、体が動かない。声も出せない。

次第に声が遠くなって、目の前が暗くなって…

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