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FLARE GUARDIANS  作者: 睦月火蓮
PART.2
20/108

Episode.15 突然の謝罪

ここは、ルル、蓮花と旭の寮部屋。

ルルはフレアガーディアンズに復帰し、だいぶ通常通りに戻ったが…

蓮花はあの日から三日たった今でもまだ眠ったままだ。


…だが、ある日だった。この部屋に、ある異変が起きていた。


──AM 00:00


『…まったくこの子は…世話が焼ける』


暗闇の中で動く黒い影。影は集束し、一つの“影”になる。


「…あんだけ『影』に干渉して暴走すれば、目に見えている。分かっていても下手に動けないというのがまた皮肉だ」


旭「…うー…蓮花ちゃん……」


「…狸寝入りは見えているよ。いや、狐寝入りか」


旭「…」


「仕事だよ、親友ちゃん。…頼んだよ」


旭「……うん」


“影”は旭の頭を優しく撫でると、静かに部屋を出て行った。

────────────

──ルームF


アーネ「…蓮花さん。まだ起きないんですかね…」


やっといつものフレアガーディアンズに戻った彼ら。

だが、少しばかりさびしい。


ルル「…あ」


夕陽「…どうかしたのか」


ルル「ドアの向こう」


アーネ「?…あっ…」


アーネがトアを開けると、そこには…

緑色のセーターを着た…黒縁眼鏡の少女がいた。


アーネ「…あのー」


「…あ、あのっ……れ、んげ…ちゃん…い、いますかっ?あ、そっ…それかルルさんは…」


アーネ「…蓮花さんはいないけれど、ルルなら…」


ルル「私?」


少女はビクビクしながら、ルルのところまで行く。


「あの…ル、ルルさん…」


ルル「?」


「ご…ごめんなさいっ!」


突然、頭を思いっきり下げて謝罪した。

だが、額をルルの机にぶつけてしまう。


「いっ…たぁああ…」


ルル「あわわわっ…だ、大丈夫!?」


「だっ…大丈夫です!!

……それよりも…僕達や、『カーラ兄さん』が貴方達に酷いことをしてしまったんです…!!

ごめんなさい!!」


ルル「…えっ…と…?貴方…名前は?」


「あ…えと…ヒカルです!ヒカル・センカ・ジャーナリです!」


皆「「………え?」」


「えっ…あっ!?ああのっ!せ、茜花!!茜花輝(せんかひかる)です!」


夕陽「…茜花輝、ハーフ。

 英語名は、ヒカル・センカ・ジャーナリ…

 …カーラ・ジャーナリの従弟だ」


ヒカル「…はい…」


夕陽「…出身地はカミハラ…月火の幼馴染みだ。

 ……ちなみに、男」


ラトナ「……男!?」


ブレイズ「君が言う?」


(少女…あ、違う…男の娘…ゲフン!)

少年…ヒカルは申し訳なさそうな顔をしている。


ヒカル「…こんなことを言っても、信じてもらえるか分かりませんが…

 …僕達、半年前の記憶があやふやなんです…」


夕陽「……あやふや?」


リュー「…それはどういうことなんだい」


ヒカル「……僕が最初、おかいと思ったたのは…カーラ兄さんなんだ。

 次にフォウト、シャタ、ライト、ソレイユ、…次々に皆おかしくなっていった。

 …僕、怖くなって…それで、…蓮花ちゃんに相談したんだ。

 そうしたら、情報が欲しいって頼まれて、僕なりに皆の情報を集めて…送ったんだ。

 あとは僕が出来るだけ原因を調査する。そう決めたんだ。

 …でもそのあとは、僕の記憶がないんだ。ただ…異様に眠くなった程度しか…」


リュー「……」


夕陽「…もしや、月火のあの情報量は…」


ヒカル「…一応、今回の情報源は僕からです」


普段は蓮花ちゃん本人が集めて僕が補助している感じなんです。

と、小さく笑っていた。


ヒカル「…僕達のせいで、皆を傷つけてしまって……本当に、ごめんなさい…」


ヒカルはまた、深々と頭を下げて皆に謝罪した。


「…いつまで頭を下げてるんだい。女子少年」


ふと、入り口の方から声がした。


さて、これで二回目か…

……私の出番という名のナレーションはこれで終了か(CV:作者)

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