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FLARE GUARDIANS  作者: 睦月火蓮
PART.1
16/108

Episode.13 その頃の彼ら

(夕陽達side)


俺達はエレメントについて、大急ぎでフレアガーディアンズの部屋へ向かった。


夕陽「──月火!」


…いない…。


「お、おい兄ちゃん…大丈夫か?肩貸すぞ?」


夕陽「…悪い…」


真っ先に俺の体調を気遣って、暁美が俺に肩を貸す。

…兄として、情けない。


ルル「ユウヒ!レンゲちゃんは…!?」


暁美「……ん?…ルルネェ!?」


…やはり、こうなったか。

ルルが戻ってきたことに、皆が騒ぐ。


ルル「ごめん…皆…」


ラトナ「…ところで、コイツは?」


夜「烏天狗の夜と申します。以後お見知りおきを」


ラトナ「あ…こちらこそ……ん?(何か違くね?)」


ルル「…ね、レンゲちゃんこっちに戻ってこなかった?」


アーネ「蓮花さん?…いいえ、ルルに会いに行くって言って、夕陽君があとを追うってからは…」


ルル「そんな…」


夕陽「…マズイかもな」


ブレイズ「…彼女が、どうかしたのかい?」


夕陽「…実は…」


…俺は、ルルの家で月火やルルと話したこと。そして、一人で飛び出して行ったことも伝えた。


ヒナ「ちょっと…それマズイでしょ」


カイ「無謀にも程があるだろ…」


リュー「…フィル。分かる?」


フィル「……うん…」


ルル「ホントっ!?」


先程から俺の話を聞きながら、カードで占っていたフィルの発言に、ルルが飛びついた。

…だが、フィルがかなり怯えている…


フィル「…あ、あのね……蓮花のお姉ちゃん…ルームDに…」


ルル「ルームD?…って、まさか…!」


自分の顔が一気に青くなっていくのが、手に取るように簡単に分かった。

…ルームD。つまり…











































夕陽「…アイツら…チーム・PJの部屋だ」


…アイツは勧誘された。と言っていた。

つまりは…


フィル「あの、ね…蓮花のお姉ちゃんの他に…九尾の子と、烏天狗のお兄ちゃんがいるんだけどね…」


夜「烏天狗……!!…まさか…兄上!」


夕陽「……落ち着け」


夜「!……申し訳ない…」


…実際、取り乱しているのは俺かもしれないがな…。


夕陽「…それで、月火は…」


フィル「…ごめんね。なんだか黒くてよく分からないの…」


…黒い、か。

フィルは俺達の中でも『千里眼』の能力が優れている。

見えないとなると…少々厄介だな。



「…」



──ヒュンッ



夕陽「!」


突然、何かが飛んできた。

それは、一枚のカードだった。それを取ったとき、何か気配を感じた。


『まったく、世話の焼ける連中だ。こんな連中にあの子任せられるのやら』


…なんか、悪口を言われた気がした。

カードには、あるものが書かれていた。

____________

今のレンゲは相当危うい。

早く行ってあげなよ。

それが、仲間ってものじゃ

ないかな?

ま、僕の意見だけどね。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

…どういう意味だ。


暁美「…なあ兄ちゃん。今幻聴で『まったく、世話の焼ける連中だ。こんな連中にあの子任せられるのやら』って言われた気がする」


夕陽「安心しろ。それは幻聴じゃなく本物だ」


それはいいとして、『相当危うい』というのは一体…?



──ドォオオンッ…!


夕陽「!?」


ラトナ「オイ何だ今の!?」


ルル「…嫌な予感がする!」


アーネ「あっ、ルル…!」


部屋の外へ飛び出したルルの後を追って、ついた場所。

そこは…ルームD。


ルル「…ねぇ!大丈夫!?」


夕陽「…!?」


ルルが必死に揺すっているのは、傷だらけになった月火の式神、太陰。

腕には月火が肩に乗せていたあの九尾の子狐、旭がいた。どうやら気絶している。

…体といい、特に羽根の損傷が酷いな…


夕陽「…何があったんだ!?」


太陰「…れ、蓮花…お嬢…様……」


夕陽「おい!?…クソッ…」


太陰は俺に倒れこむ形で気を失った。

…どうやら中で何かが起きたらしいが…いったい何が──



















「戯けが。愚か者どもが。…調子に乗りやがって」


その声とともに、ルームDから出てきたのは…

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