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FLARE GUARDIANS  作者: 睦月火蓮
PART.1
15/108

Episode.12 どうしようもない事

…というわけで一度、此処(エレメント)に戻ってきたわけですがー…

不意打ち喰らって只今捕まってまーす。


旭「…れ、蓮花ちゃん…」


太陰「申し訳ございません…蓮花お嬢様…僕が不甲斐ないばかりに…」


蓮花「何言ってんの。大陰のせいじゃないわよ、私のせいで大陰に怪我させちゃったんだから…

 あと申し訳ないなら私より旭のこと守ってなさい」


太陰「…すみません。ですが主を守るのは式神として己よりも最優先…」


蓮花「ああうん、わかったから…もう、いいや」


…さっき不意打ち喰らう直前、太陰が私を庇ったせいで羽根に怪我を負った。

子狐の旭はともかく青年の太陰を抱えて逃げるのは、私じゃ不可能。つまり…逃げるのは無理。

体の方はともかく羽根の方か…これじゃ当分飛べないわね。


蓮花「……で、私達を拉致した目的は何なのかしら?

Mr.カーラ・ジャーナリ?……いや、チーム・PJか」


チーム・PJ…意味は…

…パーフェクトジャーナリスト……(笑)。

言っておくけど…私今笑い堪えてるからね?


「…なんだ、俺達のこと知ってるんだ?」


知ってると言うか、まぁ…そうなるわね。

あ、コイツ表示どうしよ…ジャーナリでいいや。


蓮花「…私に用があったとしても、レディに対して色々失礼なんじゃない?

 …あんま強引なのは嫌いなんだけど」


ジャーナリ「レディ…ねぇ?確かに強引なのは失礼だったかもしれないがな」


オイなんか腹立つなコイツ。

クッソ…脇役のくせに名前あるからって…


ジャーナリ「…用ってのは、言わなくともアンタはわかるな」


蓮花「…勧誘、でしょ。そんなの願い下げだね」


ジャーナリ「…」


…一瞬、コイツ…いや、チーム全員から黒い何かが…

…そう思った時、背後から突然押さえつけられた。


蓮花「ちょっと!?何よいきなり!!」


太陰「蓮花お嬢様!!くっ…!」


旭「きゃー蓮花ちゃーん!」


しまった…二人が捕まって…!


蓮花「…何すんのよ!!二人を放しなさいよ!!」


ジャーナリ「…」


…様子がおかしい…。いや、最初からおかしかったんだ。

…もっと早く、今の彼らの『異常』に気づければ…


太陰「っ…お嬢様!僕達のことは構わず逃げ…!」


「…うるさい」


太陰「がはっ…!?」


蓮花「…!!」


あんな傷ついてるのに…よく分からないモブにお腹蹴られて…


旭「たい、いいん…れ、んげ…ちゃん…」


…私がもっと、早く今の彼らが『普通じゃない』ことに気づけてればよかった。

太陰が傷付くこともなかった。

旭にこんな怖い思いをさせることもなかった。

私がもっと、しっかりしてれば…よかったんだ。

私がもっと…強ければ──

------------------------

(夕陽side)


……馬鹿かアイツは…!

話をちゃんとして…


ルル「……レンゲちゃんを追うの?」


夕陽「ああ。…まったく、入ってきた初日で早々これか…」


面倒というより…心配だ。

相手はあのジャーナリだぞ…いったい何されるか…


ルル「…わ、私も…一緒に行く!」


夕陽「……え?」


ルル「私も一緒にエレメントに行く!」


まさか…いやだが…


夕陽「お前…エレメントに行っても平気なのか…!?」


ルル「あの子を私みたいな目に遭わせる訳にはいかないの!!」


夕陽「……ルル…」


夜「…分かりました。私が鳥に変化してお二人をエレメントに送ります。それで良いですね」


夕陽「……ありがとう」

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