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2人乗り

 連休が終わり、学校へ。


 僕は晴れていたのでいつも通り自転車で学校へと行く。今日は授業が始まる30分前に家を出たから、授業には遅刻せずに行けるはずだった。そんなとき、交差点をゆったり通過しようとしたとき、速いスピードで女の子が自転車をこぎながらやってくる。

「あーぶない!」

 彼女はブレーキをかけたが、ブレーキがあまり効かないのかスピードが緩まないまま、ぶつかるのを回避して曲がった瞬間に、自転車は倒れ、彼女は横っ飛びになって僕のほうへと来た。僕は彼女の体重をなんとか支えきり、彼女は怪我をせずに済んだ。

「大丈夫かい?」

「はい、ごめんなさい」

「気をつけてね」

「急にブレーキがおかしくなってしまって。すいませんでした」

 彼女はもう一度自転車に乗る。しかし、その自転車はブレーキの故障から、タイヤのほうもおかしくなっており、走れる状況ではなくなっていた。

「その自転車修理しなきゃもう乗れないんじゃない?」

「でも、今日はテストがあるからなんとかしてでも学校に行かなくちゃいけないんです」

「その自転車をどっかにおいといて、僕の自転車の後ろにでも乗っていくかい?」

「そうですね、この辺置いておいても問題なさそうなので、ご好意に甘えさせて乗せさせていただきます」

 彼女はそう言って、僕の自転車の後ろに乗る。

「あんまり時間ないからある程度の速度出すから、しっかりと掴まっていてね」

「肩に手を置いたほうがいいですかね?」

「なんでもいいよ。落ちないようにすればいいよ」

「じゃあ、肩に掴まっておきます」

「じゃあ、動き出すよ」

 僕はスピードを出して、学校へと向かった。しかし、もう授業が始まる2分前であった。

「先行っていいよ、僕は自転車を置いて行くから」

「今日はどうもありがとうございました。おかげで、テスト受けれます。本当にありがとうございました」

 彼女はそう言って走って教室棟へと消えていった。僕は自転車を置いて、授業がある教室へと向かった。教室についたときにはまだ先生は来ていなかった。

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