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召喚士なのに前に居る  作者: マナ
1章:異世界

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4/11

4話:異世界に転生したけど、草原で学生服オンリーなんだが?

ここから新章になります。

楽しんでいただけたら嬉しいです。

 目を開けたら、草原のど真ん中に立っていた。転生したんですね、わかります。それはそれとして、キャンプ道具も何もないピンチなんですけど、どうしたらいいですかね。


「町も村も何も見えねー」

「にゃーん」

「道もないし、どっち行けばいいかわからんな」

「ホァー」


 あっそーみたいな返事は寂しいのでやめてほしいんだが。

 私の体を見る。学校の制服だ。靴は学校指定のローファー。草原を歩くには少々不適切な靴である。なぜ私は運動靴での登下校をしていなかったのか。洗っていたからですね。朝に乾いてなかったから仕方なし。


「頑張って歩くか。それにしても、どっちに行けばいいのか。そこが問題だ」

「にゃっ」

「ぐえっ」


 後頭部に張り付いていたミケが降りる。降りる時に首が若干締まったから、カエルが潰れたような声が出てしまった。誰も聞いてないからいいけども。ミケを見ると、地面を引っ掻いていた。ざっざっざっざっと砂をかいている。トイレでもしたいのかな。


「オァ!」

「トイレじゃないのか。ん? 長い木の棒がある」

「にゃあん」


 トイレじゃなくて、木の棒があると言いたかったようだ。木の棒があってどうしろっていうねん。


「いい感じの長さだな」

「シャーっ!」

「突然のオコ」


 杖っぽい感じに長かったから、しゃがんだ状態のまま木の棒を立ててみた。そしたらミケに手の甲を叩かれて棒がぱたりと倒れる。爪は出てなかったので痛くはない。倒れた木の棒はミケに叩かれた先ではなくて、不自然な感じに変な方向へ倒れている。なぁに、これぇ。


「ふぁあー」

「新しい鳴き声だな。なに、この棒が倒れた先に歩けと」

「おぁ」


 ミケは棒が倒れた先に向かって歩けという。私がしゃがんだままでいると、はよいくぞって感じで先に進んでいく。どうせ何もわからない状態だ。運任せに行ってみるか。私には豪運っていうスキルもあるしね。木の棒で線を引きながら歩く。こうすれば、まっすぐ歩いているかどうかわかるからね。しばらく歩くと、ミケは私の制服をよじ登って後頭部に張り付いた。君、定位置はそこであってる? 後ろ脚つらくない?

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

実家の猫を参考にしながら、ミケを描写しています。

書いていてとても楽しいキャラクターです。

感想やリアクションをいただけると、今後の執筆の励みになります。

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