18話:碧輪
「とにかく! 今すぐバックラーから出ていけ!」
「仲間がぶっ倒れてるのに第一声がそれで大丈夫か?」
「フェンなら心配いらない。ブルーリムは全員毒耐性ついてるからな」
チーム入りするために毒耐性が必須だったりします? というか、ぶっ倒れてる時点で毒耐性が効いてないんじゃないの? もうコイツらのイメージがバックラーのファンじゃなくて、ヤバいやつらの集まりなんですけど。
「あ、毒耐性がなくても後からつくから大丈夫だよ」
「なにも大丈夫ではない」
「フッ」
「なにこの猫、いま僕のことを鼻で笑わなかった?」
笑ったと思いますが、エリオはヤバそうな奴なのでしらを切っておこう。ミケに毒を盛られたら大変だからね。私はなにと戦ってるんだよ。
「ウラナ、待たせたな! お、ロウ達じゃないか。お前達も武器の手入れか?」
「あらやだ。またフェンが倒れてるじゃない」
「タークスの兄貴!」
3人が奥から出て来た。ロウなんかはすごい早さでタークスさんに駆け寄っていく。犬かな? 大好きなご主人様に駆け寄る大型犬が見える気がする。気のせいか。
エリオはフェンの顔の上で瓶を逆さまにして中身をぶっかけていた。たぶん、解毒薬。ラベルにそう書いてあった。やっぱり毒耐性が効いてなかったんじゃん。こっわ。
「大丈夫か」
「あ、私は何とも」
「アイツらは、以前助けたら懐かれてな。個性的な奴らなんだ」
確かに個性的ですね。特にエリオ。あいつは怒らせてはいけないとなんとなくわかる。仲間に容赦なく毒を撃ち込めるやつだ。絶対解毒できるって確信してないとやれないでしょ。解毒できる確信がないままやってたら、それはそれでヤバいヤツだけどね。
「悪い奴らではない。が、憧れに一直線でな。13才だからこその愚直具合というか」
「じゅうさん、さい、だと?」
「どうした」
ヴィンセントさんの口から信じられない言葉が出た。ロウ達が13才なの? 年は近そうだなって思ってたけど、年上だと思ってたのに。3才年下とかマジですか。背がでかくない? あれか。外国人はでっかいってやつ。それと大人びて見えるってやつ。
初っ端から絡んできて面倒だと思ったから呼び捨てにしてたけど、年下ならなおさら呼び捨てでいいな。身長少しよこせ!
「3才も年下だったのかよ……」
「……ウラナ。お前の年齢を聞いてもいいか?」
「え? 16ですよ」
「……12才ではなく?」
私は私で12才に見られてたんかい。嘘でしょ、これが日本人の童顔ってやつか。う、うれしくない。
私が年齢ショックを受けてる間に、ブルーリムはどっかに行った。いや、呆然としてる間にいなくなってたんだって。タークスさんいわく、近くの村でゴブリン討伐の依頼を受けたから、その準備のためにいろいろ買いこんでいたらしい。買い物ついでに絡まれたってこと? チンピラかな?
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