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召喚士なのに前に居る  作者: マナ
2章:駆け出しの冒険者

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14/15

14話:私の身分証

新章突入です。

この話もお楽しみいただけたら嬉しいです。

「登録が完了しました。ウラナさんのギルドカードです」

「ありがとうございます」


 リズさんから銅色のカードを受け取る。私の名前が書かれた、私の身分証だ。なくさないようにしよう。カードケースとかってあるのかな。


「こちらはミケさんの従魔登録証になります。なくさないでくださいね」

「うるるる”っ」


 首輪型のマークを着けられて、嫌そうに唸っている。猫って首輪嫌がるよな。気持ちはわかるけど、ミケの安全のためだから我慢してね。


「召喚獣が増えたらまた登録をお願いします。ギルドカードも、従魔登録証も再発行の時は銅貨5枚いただくので、気をつけてくださいね」

「わかりました」

「う”ー!」


 ミケが猫パンチしてくる。けっこう痛いからやめてね。爪が出てるんですよ。


「そしてこれはギルドからの礼金になります」

「はい?」

「依頼目標の発見をしたのがウラナさんだと、タークスさんから報告がありました。その場合、ギルドから礼金を出しているんです。少ないですが、お納めください」


 リズさんが差し出すトレイには、銀貨が5枚も乗っている。遺体を見つけたからってこと? キャサリンさんを見る。


「受け取りなさい。こうやって見つけてくれた人にお金を払うことによって、行方不明者の数を減らす効果もあるの。ちゃんとした取組みなのよ」

「そういうことなら、ありがたく受け取りますね」

「はい! 駆け出しは何かと入り用ですからね。お役立てください」


 銀貨を受け取る。たまたま遺体を見つけただけなのに、それがお金をもらえることに繋がるなんてな。ラッキーが続いてる。……まさか、これって豪運のおかげってこと? だとしたら相当なチートスキルじゃないか。豪運って、スゲー。


「あ! タークスさん、通行税! 返します!」

「いいって、いいって! もうお前はバックラーのチームメイトなんだ。必要経費だよ。気にすんな!」

「そうよ。駆け出しは先輩に甘えときなさい」


 受け取ってもらえませんでした。うぅ、いずれは私もバックラーに貢献できるように頑張ろう。

 私が決意を固める横で、ミケはまだ首輪を外そうと躍起になっていた。そろそろ諦めてほしいんだけど。新品の首輪がボロくなるぞ。

お読みいただき、ありがとうございます。

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