私の、好きなこと その5
こんにちは、皆さん。
地元は雪が降りましたが、今はすっきり晴れて、日差しが春のようです。
ゆっくり起きて、身支度を整えて、家事をこなして…。それがいつものようにできることが、何より幸せなことだな、と、つとに思います。
では『私の、好きなこと その5』です。
ここにくるのは、仕事、かな。
本当は最も大切なことで、人生になくてはならないものですが。私にとって仕事は生活費を稼ぐ手段であって、それ以上でもそれ以下でもないんですね。
働くのは好きですよ! タスクをこなしてやり遂げる充実感は、他には代えられませんから。
ただ、仕事に関しては社会人になっていても、なかなか継続できないという時期が長いせいか、割り切れないものがあるんです。
皆さん、小説家になるには何が一番重要だと思いますか?
毎日書き続けることでしょうか? それとも勉強? あるいはやってきたチャンスをしっかり掴むこと、という方もいらっしゃるでしょう。
どれも大事です。
ただ私は、これらの時間を生み出す収入、つまり仕事がなくては始まらないと考えます。
あくまで小説家として第一線で書くのが希望で、がむしゃらに書きまくるという手段もなくはありません。でも、それを実現させるために犠牲になっているものがありませんか?
例えば、収入がなければご家族や他の方の協力がなくては書く時間を作ることができませんね。若いうちなら、お友だちや恋人と一緒に楽しく過ごせるひとときも魅力的でしょう。極端な話、結婚願望がなくて、その代わりに小説で一発当ててやるという野心家さんだとしても。すべてをすっ飛ばしてその夢を実現させるのは無理があります。
つまり時間を生み出す基盤になるもの、仕事ができていないと、小説を書く努力と情熱は報われないのです。
…私は若い時、この辺りのことがよくわかってなくて。
一番最初に就職した職場を半年で辞めて、小説家として食べていくんだと息巻いたことがあるんです。
で、最初に応募した公募でキレイに落ちました(笑)
そこからは長いこと職場を次々と変える漂流期が続いて、やっと自費出版で本を出したのが2007年のこと。出版社の倒産というアクシデントはありましたが、どのみち続刊は私財がなくては無理です。
一度浮上した身には、この事実を受け入れるのがつらかったですよ。何とかできないか、ああすればいい、こうすればどうか…誰にも相談できなくて精一杯もがきました。
公募にある一定の期間、お金の工面がついて費やしたこともあります。
ですが評価されたのは一件だけ。
しかも、小説家を諦めた方がいいんじゃないか? と思い始めた頃のエッセイだけでした…。真に迫っていたんでしょう(苦笑)
現在はご存知のとおり、『小説家になろう』で連載できるのを愉しみに、仕事をしながら続けています。
やっとこさ自分の中で意欲のバランスと収入の折り合いがつけられたんですね。
賢明な皆さんはここまで体験することはないと思いますが。悪いことは言いません。文章のパフォーマンスを維持するためにも、仕事をしてください。
それが結局、小説家になるための正道なんだと思いますよ。