血抜き
向かってくるネザーランド・ドワーフに対してお父さんは果敢に前に出て立ち向かって行った。
「こいつ相手に武器は必要ないんだ、ぜ!」
ぜ!の時にお父さんの蹴りがネザーランド・ドワーフにクリーンヒットした。
ネザーランド・ドワーフはまるでサッカーボールかの如く蹴り飛ばされ弧を描く様に飛んで行った。
地面に落ちた後動かない所を見ると既に事切れてるのだろう。
「それはお父さんの蹴りが強すぎるからじゃないの?」
クロス兄の言う通りだ。
俺やクロス兄が蹴り飛ばしたところで一撃で倒す事は出来ないと思う。
「ん?まぁそうかもしれんな。」
まぁ戦う時のお手本にはなったかな。
挑発してネザーランド・ドワーフが向かってきたらその勢いを利用してカウンターで攻撃する的な。
「それはそうと早速ネザーランド・ドワーフの血抜きをするぞ。」
聞いた事がある。
仕留めた獲物は血抜きをして肉の温度を下げて腐敗を防ぐ必要があると。
お父さんは解体用のナイフでネザーランド・ドワーフの動脈を切り手際良く血を流している。
そうか、これは生きていく上で避けて通れない光景なんだな。
この処理方法に慣れていかないと今後狩りに同行するのは難しいだろう。
状態異常無効だからだろうか、俺はこの光景を見ても特に恐れの様な感覚にはならなかった。




