挑発
俺の知ってる兎とほぼ同じ姿のネザーランド・ドワーフだが完全に同じとは限らない。
巨大化したり角が生えてきたり毒とかもってたりするかもしれん。
「お父さん、何か作戦はあるの?」
クロス兄がいつでも戦えるよと言わんばかりにお父さんに質問をした。
「普通に追いかけても逃げられてしまうから相手を挑発しよう、ネザーランド・ドワーフは好戦的だから石でも投げつければ襲いかかってくるはずだ。」
草食動物なのに好戦的なのか。
売られた喧嘩は買う的な。
単純に逃げ惑うネザーランド・ドワーフを一方的に痛めつけるみたいな感じじゃなくてよかった。
まだ生き物を殺した事がない俺とクロス兄にとってこれが初の命の奪い合いだ。
食うか食われるか。
まぁネザーランド・ドワーフは草食だし俺もぶっちゃけ何も食べなくても死ななそうだけども。
ただ、無益な殺生だけはしたくないな。
ゲームみたいにレベル上げの為だと言って生き物を虐殺したいとは思わない。
例えこの世界にレベルや経験値という概念があったとしてもだ。
今回は家族の食生活の為に、生きる為に挑ませてもらう。
「お父さんが手本を見せてやろう。」
そう言ってお父さんはその辺で拾った石ころをネザーランド・ドワーフに投げつけて挑発した。
「おら、こっちだ!悔しかったらかかって来い。」
ネザーランド・ドワーフに言葉が通じてるのか分からないがネザーランド・ドワーフが怒ってお父さんの方へ勢いよく向かってきた。




