装備品
「すまん、内緒だとは知らなかった。」
スミスさんが申し訳なさそうにしてる。
知らなかったなら仕方ないと思う。
「みんなを驚かせたかったんだよー。」
それにしても装備品か。
もしかしてクロス兄は俺が唆さなくても村の外に出るつもりだったのかな。
それなら話は早い。
「どんな装備を依頼したの?」
「片手剣スタイルで銅の剣、皮の盾、皮の鎧をクロスから依頼されたぞ、これがそのイメージ図だ。」
「僕が自分で描いたんだ。」
つまりオーダーメイドか。
図面を見てみると拙いながらも一生懸命描いた様子が窺える。
要所要所にここはこうしてほしい等補足も書かれていた。
「かっこいいね、これを装備してお父さん達と狩りにでも行くの?」
「そのつもりだよ、まだ許可はもらってないんだけどね。」
装備品を手に入れて安心出来る要素を増やしてからの説得か。
なるほど、クロス兄も考えてるな。
そういえば装備品のお代はどうするんだろうか。
「この装備品のお代はどうやって払うのー?」
「それは狩りに出て獲物を手に入れてから後で払うんだよ、スミスさんに後払いでいいか確認済みさ。」
クロス兄もツケだったか。
さすが兄弟似たもの同士である。




