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対価
「子供相手に何言ってんだいあんた。」
そう言ってガストさんの頭を後ろからぺしっと叩いたのは奥さんのアトリさんだ。
「僕はただ錬金術の基本原則をだな!」
「はいはい、ごめんねぇー?うちの旦那が変な事言って。」
アトリさんはあぁ言っているが、無償で教わるのはこちらとしても申し訳ない。
「じゃあこの草を全部あげるね!あと、いっぱいお手伝いする!」
「僕もお手伝いする!」
クロス兄もお手伝いを対価に選んだ様だ。
「いいのよ、気にしなくて。」
「いいじゃないか、子供達が自分で言い出した事なんだ。」
「まぁお手伝いしてもらえるのはありがたいけどね。」
「僕はそれを対価として受け取るよ、交渉成立だね。」
良かった、草とお手伝い以外に使える手札が今のところなかったからこれで足りないと言われたら困っていたところだ。
草はこのままだとどう使えばいいか分からないし、錬金術師のお手伝いは興味がある。
更に読み書きまで教えてもらえるなんてこちらとしては得でしかない。
よーし、お手伝いと読み書き頑張るぞー。




