ガスト
翌日、ガストさんの家にクロスと2人でやってきた。
「おや、こんにちは。今日は2人で何の御用だい?」
「ガストさんに聞きたい事があって。」
「なんだろう、僕に答えられる事なら何でも聞くといいよ。」
「この雑草に使い道があるなら知りたいんです。」
ガストさんは持ってきた木桶の中の雑草をじっくり観察している。
「色々な草が入っているね、例えばこのオナカコワシ草は下剤の原料に、このミトレ草は媚薬の原料に、このスズシ草は体温を下げる薬の原料になるよ」
思ったより有効活用出来そうな感じだった。
「詳しく知りたかったらそこの本棚にある植物図鑑を読むといい。」
ガストさんは部屋の隅にある本棚を指差した。
「クロス兄、届かない。取ってー。」
「任せて。」
頼りになるお兄ちゃんである。
本棚から目的の植物図鑑を手に取ると早速2人で一緒に見たのだが。
「むむむ。」
困った。
「あ、もしかしてまだ字が読めなかったか。」
その通り。
文字が全く読めない。
「クロス兄は読める?」
「僕もまだ少ししか読めない。」
挿絵と現物を見比べて同じ草の事が載っているんだろうなまでは分かる。
それ以上の事は分からない。
「良かったら僕が読み書きを教えてあげてもいいよ。」
ガストさん親切過ぎん?
「ただし。」
ただし?
「それ相応の対価をもらおうか。」
ははーん、等価交換ってやつね。




