帰宅
「ただいまー!」
「「おかえりなさーい」」
日は落ちて暗くなってきた頃、俺は帰ってきた。
家に帰ると母とクロスが出迎えてくれた。
ミカンは早く帰らないと親に怒られるとの事で抜いてきた雑草を俺に渡して既に帰宅済みだ。
父はまだ帰ってきていない様だ。
「こんな遅くまで草むしりしてたの?」
クロスが心配そうに聞いてきた。
「つい夢中になっちゃって」
疲れを知らない体という事は、集中力も途切れないという事だ。
ミカンが疲れたと言わなければいつまでも雑草を抜いていたかもしれない。
「お疲れ様ライズ」
母が労いの言葉をくれる。
「そう言えばお母さん、この雑草って使い道あるの?」
「あるにはあるんだけどお母さんは使わないわね。」
使い道が一応あるそうだ。
「村の錬金術師のガストさんが使い方をよく知ってると思うわ。」
錬金術師!?
ガストさんは今日挨拶をしたから知っているが錬金術師だとは知らなかった。
ガストさんは眼鏡をかけた青年で、太ももの大きな奥さんの尻に敷かれている印象だった。
それにしても錬金術師か。
ファンタジーなワードが出てきたからテンションが上がってきた。
黄金とか賢者の石とかを作ろうしてたり、錬金用の釜か鍋で混ぜ混ぜしながら料理とか薬とか装備品を作っているイメージ。
これは会って話を聞かねば。
「明日ガストさんのところに行ってみるね。」
「僕もついていこうかな!」
「暗くなる前に帰ってきなさいね。」
「「はーい!」」




