ワンモアプリーズ?
お久です
えっと、Bランクって聞こえたんですけど...
私Cランクで、ってお願いしたよね??
「あの!Cランクじゃないんですか...?」
「はい。Bランクだと試験管からは聞いておりますが...」
な、なんだと!?
あの嘘つきめぇ〜!!
「Cランクに下げてください!」
Bランクだとまだ自由に冒険出来るかもだけどFランクから一気にBランクっていうのは絶っったいに目を付けられる!
ここで食い下がる訳には...!
「でも、もう既に冒険者カードにも記入してしまいましたし、試験管が決めたことですので...」
「でも!その試験管とはCランクでって、話をしたんですよ?ねえ、ロード!って、あれ?」
何故かさっきまでいたロードは居なくなっていた
なんで今居なくなるのよ!
さっきの、顔面偏差値高めの冒険者も居ないし...
「と、とにかく!試験管に確認して貰えませんか!」
「では、少しお待ちください...」
今のうちにロードに念話送ろうかな...
"ロード?どこに行ったのよ!"
すると直ぐに返事が返ってきた
"あ、ごめんごめん。僕特に話さないしさ、その間に少し見て回ろうかと思って。どうかしたの?"
"いや、冒険ランクがなんかBランクになってて。CランクでってちゃんとOKも貰ったのに"
"あ、それ僕がOKしたんだよ"
はいぃ?
"いや、だってね?「Aランクになってくれたら仕事をするたびに大金がもう大金がもらえますよ」って
言うから、どれくらいなんですか?って聞くと、「一回で一生遊べます」だって!"
あ、どうしよう、頭追いつかない
"それで釣ってこき使われるかもしれないじゃない!"
ていうかそれをロードが言ったよね...
"いや、一回だけ依頼受けて、大金もらって、この国出る"
...
......
........うわぁ
"いやほんと今考えればさ、最初からそうしておけばよかったなって思うよねー"
私の努力は何だったんだのよ...(なんの結果にもなってないけど)
"ま、そういうことで宜しく!"
すぅーーーーー、はぁーーーーー
深呼吸、深呼吸!気持ちを落ち着かせなきゃ!
でも、そーいうことなら早く言ってくれればよかっったのにぃー!
プンプンッ、怒っちゃうんだから!
......................
...........................................
すぅーーーーー、はぁーーーーー
あ、無理だこれ
キレそう、てかもうキレてるねこれ
え、一発殴ってきていいかな、いいよね?
私凄く焦ったなー
ほんとはよ言えよぉーーーー!!!
殴るだけじゃ足りないかmo...
「やっぱり、Aランクに間違いはありませんでした」
そう言って受付のお姉さんが帰ってきた
「ああ、すみません今私のパーティーからも聞きました。ほんと、ごめんなさい」
「そうですか、良かったです」
そう言いニコリと微笑む
かわいっ
それに対してロードときたら、私になんの相談もなしに勝手にAランクに決めたり、ていうかせめて勝手に決めたとしても私になにか報告をするとかね?そのくらいはするべきだと、私は思うんですよ。え、読者の皆様はどう思います?ん?(圧)しかもその上、今冒険ランクのAランクへの手続きを私に任せて自分は外で楽しく遊び回っているっていうのは....
「...ん、ヴィ...さん、ヴィオラさんっ!」
「えっ!」
「すみません、ずっとお呼びしていたのですが...」
「あ、ごめんなさい。考え事をしていて...」
ロードに対する不満が止まらなかった...
「では、こちらがAランクへ書き換えた冒険者カードとなります」
ロードの分も受け取り、外へ出る
「さてと、ロートはどこ行ったんだか」
周りを見渡すと、武器屋が目に入った
「剣か...」
いつもは魔法を使ってるけど、前捕まった時みたいに魔法を使えなくなったら私死ぬしな...
剣は持ってても損はない...かな
そう思い、とりあえず店に入ってみる
壁一面に剣が置いてあるが、正直あまり質が良いとは言えないものばかり
恐らくまだお金の溜まっていない初級冒険者が買うような、そんなお店のようだ
「買うならもっと質の良いやつかな...」
それにまだお金も溜まっていない。買うのは先でもいいかな
するとドアからロードが入ってきた
「剣、欲しいの?」
「うーん、あの魔法使えなくなる道具されたら私なんにも出来なくなっちゃうからさ。」
するとロードは
「え、使えるよ?」
...はい?
「え、いや、だって前つけられた時...」
あー、と思い出したように言い
「いや、面白いかなって(笑)」
はぁーーー、ふぅーーー
落ち着け、さっきは落ち着けた
そう
...
いや、落ち着く必要ある?これ
え、やばいものすごくぶん殴りたい
こんな「面白いかなって(笑)」て、はい???
いや、それよりもちょっと気になることがある
「じゃ、じゃあ、次付けられても魔法使えるの?」
「うん。ていうか君の強さじゃもう捕まらないと思うけど」
よし、聞きたいことは聞けた
こいつはもう用済みじゃ
「よし、ロード。外に出てくれる?」
多分今までで最高の笑顔出てると思う
「?分かった」
さて、どうしてやろうか
魔法だと通じなさそうだし...
「で?どうするn....うわぁぁぁあああ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!
ちよ、え?何いだだだだ!なんでえ!!!」
↑
自分がされて1番痛そうな物理的暴力で想像してみてね!
ーーーーー
「ふう。あースッキリしたー!」
あーなんて清々しいんだろう
いま、私楽しい!
「なんか変なの芽生えそうになってるけど大丈夫?
ちなみに俺は大丈夫じゃない。身体的に」
なんか粗大ゴミが喋ってるけど気にしない気にしない
「なんか運動したらお腹減っちゃった。」
「へー運動かー。良いねそりゃ。あと、君お腹空くの?」
「ねえロード。喋る粗大ゴミって珍しいよね。いくらで売れるのかな?」
「それって君のこと?それなら売るのはやめた方がいいよ。直ぐに捨てられる」
「え、何を言っているの?あんたのことに決まってるじゃない」
ちょっとムカついたのでロードの腕をつねる(力いっぱい)
「え。なんで僕...いだいいだいいだいっ
ほんと可愛くないよね。鳥だった時はパタパタしてて可愛かったのに...いででででっ
ほんとゴリラ女...いだいいっ!あ、いたい!ちょまって!
あたたたた!ごめん、ごめんなさいぃ!」
「ん?ごめんねロード。叫び声が大きすぎてなんて言っているのか全然分からなかったわ。もう一度(言えるものなら)言ってくれる?」
「だーかーらー君が最低な暴力女...すみません。」
「ん?」
「すみません。もう二度と言いませんすみません」
「一度言ったなら最後まで言ってよね」
「...」
「お腹空いた」
「...」
おまけ
【武器屋の店主】
俺は女が嫌いだ
若い女の子が剣を見て...
どうせ初心者だろうな
そんなに真剣に見たってここには良いもんなんて置いちゃいねぇのによ
「キィ...」
お、今度は坊主が来たぜ
...連れか?
けっ
若い男女で仲良く冒険者か?
くだらねぇ
あー言う奴は直ぐにダンジョンで魔物に食われるんだよ
...お?
出るのか
安いのでも売りつけときゃ良かったか?
「いだいいだいいだい!!!」
っ!?
なんだ?魔物の群れが来たか?
剣を持ち急いで外へ出る
「え、なに!?いたいいたい!」
...
.....
え、
この、殴ってるやつはさっきの女だよな...?
え、何この子怖い...
ヒィィッ!こっち見た!(たまたま)
な、中に入ろう...!
あの坊主は大丈夫か?!
くっ...!
こ、これからは女にも優しく対応しよう...
店主らトラウマを抱えた