対人戦=経験
前回のあらすじのコーナー
前回、魔法に階級があることを知りました。
ERスキルという、1段階ランクが高いスキルを入手しました。
それでは本編はっじまっるよー
「上級魔法が欲しい。」
新スキルの説明を受けてから、すぐそう思った。
萩原は、今結界作成中。
「多分すぐ終わるでー」って言ってから、話しかけても返信が来ない。
まず、私ひとりじゃ、たぶん獲得するのは無理だ。魔法に対して知識を持っている(他も持っている)萩原がいないと無理だ。
✻
「昴、大発見大発見!結界作るのがあまりにも単純作業過ぎて、暇だったから、作業片手に「鑑定」を使ってスキルの性能のチェックをしていたところ、ERスキル「ベルゼゴーウ」から流れ出した「スキルの粒子」の反応が検知された!それで、粒子も解析したいたら…ほかのスキルもERスキルに進化させられるそうだよ!」
っと恐ろしい報告が来た。
「…それって…全部変えれるのか?」
「全部変えれるよ。数個は合成しなきゃいけないと思うけど。」
「待て待て待て。元々聞いていたことをきこう。結界はできたのか?完成しているんだったら、ERスキルにすべて変えてほしいんだけど…」
「終わっているんで、すべて変えまーす。」
仕事が早い!
✻
10分後…
「完成…終わったー!」
「終わった?成果ってどんな感じ?」
どんなぶっ壊れができているのか…考えただけで恐ろしい(敵視点)
「先ず、空間支配と思考加速を、合成。完全的なERスキルはできなかったけど、一応、ERスキル「加速空間」ができて、森羅破誓が「詠唱破棄」になった。これはそのまんまの、権能を、名前に著しただけだね。最後に、鑑定、解析、分解が合成して、「確解」になったよ。」
うーん…ちょっとでも、ぶっ壊れになっているかと期待したのだが…っち…そんなにぶっ壊れになってないな。
まぁ…とりあえず実践で使ってみるとしますか。
✻
やはり空気を読んでくれるな。というわけで、今回のお友達(?)は蛇君に来てもらいました。
先ずは、ERスキル「確解」から使っていきましょう。(実験に使われている蛇カワイソス(笑))
レベル:5
スキル:嚙みつく、体当たり
おおおおお!見える見える!前は、レベルしか見えなかったけど、今はスキルまでしっかり特定できる!
これは便利だ!
取り敢えず倒すか(経験値ほしい!)
うーんこれ以上やることもないし、
「萩原ーこの世に人間っている?」
「一応いるよ。」
よっしゃいるのか!
「そんじゃあ、そいつを見つけようか。」
*
「ああああああああああああああああああああああああああ」
なんだなんだ誰かが叫んでる…
取り敢えず、方向が分からないが行ってみるか
「昴は、方向音痴なんだよ。」
そ…そんなことないし…
「滅茶苦茶いじ張ってる…」
「ねぇねぇ、私の心が読めるの?」
「少しはね。」
この人やばいわ。完全なる(ゴジラも望んだ)化け物だわ。
*
そこには、町があった。
真ん中の広場で、少年(10歳くらい)の子が叫んでいる。
急いで駆け寄る私。
私もこのくらいの時はとても絶望したな…
私は…私の家庭は…母は笑って、父は笑わなくって。5歳のころ、笑ってくれるお父さんがいる友達をうらやましがった。10歳のころ。私がまだ…小学6年生の頃…親に育児放棄され、母親と父親はどこか遠いところに引っ越し、近くに住んでいた、祖父と祖母に、かくまってもらうしかなかった。
12歳の時から、元母親から、毎月一回20万ほどのお金が送られてきた。
高校生の頃、引きこもりになった。
そんな私の心を救ってくれたのが、近くにいた「萩原」だ。
その時から一軒家を持っていた私は、萩原と毎日のように遊んだ。ただ…学校でいじめられ、不登校になってしまったんだ。家庭は崩壊、自分は不登校。こんな生活やめなきゃって思っていた矢先に、この異世界に転生しちゃったわけだ。
っと…私の過去の話も、ほどほどにして、まずあの少年がどうなっているのか、確認しなきゃ。
「大丈夫?」
「近寄るな。そして、私に声をかけるな、くず共!」
強い口調で話し、魔法玉をぶっ放してくる。
「大丈夫?多分あれは、中級魔法の「暗速玉」だよ!当たったら、腐食になるか、毒になる、状態異常をつけてくる、魔法だ。」
「状態異常…そんなものはよ、当たらなければいいんだよ。」
「ふうぅん…私の攻撃から逃れられるとでも。」
まさに強者っぽい発言。
「当たり前だ。お前はすまないが、見たところ、最上位精霊「エルガート」を体内に取り込み、自身を強化しているようだが…私には勝てぬ。」
「ほほう…ならばやることは一つ!全力で勝負するのみ!」
*
見たところ、相手のレベルは50。属性は、暗…スキルは、召喚:エルガートと禁忌:エターナルミネット。この「禁忌」ってのが気になる。
前世のイメージだと…「これは禁忌に触れたスキル。故俺にしか扱えないスキル」的な感じのイメージがあるが…この世界の禁忌って何なんだろ…
「暗速玉」
まーた攻撃してきたし。苛々するからそろそろ、半殺しにするわ。
相手の暗速玉をかわしつつ、相手に接近する。
「虚空転送!死滅毒!」
早速ベルゼゴーウと、ほかの魔法を組み合わせてみた。
まず、虚空転送で背後に回り込み、後ろから、近接型の死滅毒を相手に当てる。
「禁忌:エターナルミネット」
すさまじい爆風の元、私の魔法が搔き消され、ノックバックで私まで吹き飛んだ。
「昴!禁忌の権能がやっとわかった!強い衝撃によって、周りのものを、すべて吹き飛ばす。それと同時に、周りにいた人間及び、魔物を、吹き飛ばす禁忌だ。」
ってことは魔法通じないじゃん。ならば…近接戦だ!
「虚空転送!」「暗速玉」回避して、「ドロップキック!」
「べふっ」
うーん…魔法に耐性持っていると、ちょっと厄介だな。(感想)
「…気絶しているし…魔法は効かないけど、物理攻撃は効くんだな…もしかして…ステータス(スキル含む)の選択下手だったりするのかな…」
「当たり前だぞ!私は魔法を極めた者だぞ!」
「わっ!いつの間に目覚めてたの?全然気配しなかったけど…」
「私は、気配を消すのも、得意分野の1つなのだぞ。」
…この日と結構やるな。
「もうー。樋木ったら、また、旅人さんとけんかしてるの。」
はっ…私は旅人じゃないし、またって何?そんな何度もけんかしてるの?
*
「さぁさぁ、上がって。大したものもないけど、どうぞごゆっくり!」
そう言われて、先程「樋木」?っていう子を、止めた子が家に案内してくれた。
待て待て待て!展開が早すぎて頭が追い付かない!
「いやあのさ…展開が追い付かないのは分かったが、適当に、流れに身を任せちゃえばいいんじゃないの?」
いや危険すぎるでしょ…って思ったが案外それでよさそう。
「恵夢の家だな。」
ご丁寧に紹介してくれた。
「ささ!お茶でもどうぞ!っていうか、自己紹介すらしていないな。君は…見たところ、転生者の悪魔だね。」
「なんでわかるんだよ!」
思わず突っ込んでしまった。
「恵夢にはね、特殊能力を読み取ったり、転生者か、否かなどを読み取る、特殊能力を持っているらしいよ。」
普通にチーター。
「そして…君にもいるようだね。予想どうりだよ。樋木と戦っているときから、おおよそ、気が付いてたよ。まぁ…普通の人間…もとい、転生者じゃ有り得ないほど、動きが良いもん。普通、レベル50じゃ、そんなにいい動きできないもん。これは、1000レベルくらいの動きだもん。君の脳内にもいるんだね。萩原っていう子…簡単に説明すると、君と一緒に転生した子だね。」
えええええ…なんで気が付けるんだよ。って思ったけど、この人チーターだったわ。
「私たちの脳内にもいるぞ。私は、「空菜」。」
「私の中は、「無乃葉」。」
「結構私みたいな人っているんだ。」
「いや…この世界には、私たちしかいないよ。」
「すっくねえな。」
冷静すぎる対応…この2人にはついていけないわ。
「空菜、声だせる。」
「出せるよ。」
「はあああああああああああああっ。なんで脳内にいる人が現世に向かって、声だせるんだよ。おかしいだろ。」
「いやいや、脳内と現世は、厚い、「次元層」で行き来できないようになっているんだ。だから、外と中から、一緒に、「次元層」をぶっ壊せばいいんだよ。」
「滅茶苦茶、簡単だけど…」
今度は無乃葉さんが声出してきたし。いろいろややこしくなってる。
「ほいっと完了!」
「「「何が?」」」
「ふっふっふ…昴に、禁忌:エターナルミネットを渡したのだ!」
「結構、「能力付与」を獲得するために、スキルポイントを、使ったのだぞ!」
「スキルポイント…それって何?」
「ここに無知な馬鹿がいます。教えてやってください。」
ステータス表
個体名:昴
種族名:デーモン(悪魔)
レベル:50
スキルポイント:1000
属性:毒
コモン:思考加速
ER:ベルゼゴーウ、確解、詠唱破棄
禁忌:エターナルミネット
初級魔法:毒霧、死滅毒
中級魔法:ポイズン噴射
特殊能力:並列意思 萩原、空菜、無乃葉 永遠の縁 樋木、恵夢
個体名:樋木
種族名:デーモン(悪魔)
レベル:50
スキルポイント:0
属性:暗
ER:シャール
禁忌:エターナルミネット、召喚:エルガート
上級魔法:暗即玉
特殊能力:並列意思 無乃葉、空菜、萩原 永遠の縁 昴、恵夢
個体名:恵夢
種族名:デーモン(悪魔)
レベル:50
スキルポイント:800
属性:岩
コモン:森羅破誓
ER:ナミット
禁忌:無縁相応
中級魔法:落下岩石
特殊能力:並列意思 空菜、萩原、無乃葉 永遠の縁 昴、樋木
どうもこんちゃっす編集作業担当の慧でーす!
キャラの名前考えるのに滅茶苦茶時間とられた…
今月は3本投稿します!