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第二章 第五話 ライル・リード

よろしくお願いします。

村の中をぶらぶらと歩いているライル、教会の近くまで来ると背中に剣を背負い体つきのいかつい中年男・赤髪で頬に一筋の傷がある、ライルと同じ位の歳で赤髪で線の細い男の子を連れた男性がライルの側に来た。


「きみ、申し訳ないが教会の場所解るかな?」

「僕これから教会行くです。

ので案内します。」

ライルの言葉にありがたいと男性は礼を言った。

「私の名前はトマス・この子はリード、この村ヨダンの教会に挨拶にと思ってやってきたのだ。

宜しく頼むよ。」

「僕ライル言います、トマスさん・リード君よろしくです。」

「ライル君よろしくね、僕はリードだよ。」


歩きながら挨拶を済ませる3人、話が弾む頃には教会に来た。

「神父様、お客様お見えです。」

ライルの言葉に神父は

「ライル、案内してくれたのかな?ありがとう。」

と言葉をかけ、トマスと話をし出した。


ライルはリードと話をする。

「リード君は何才?」

「僕は5才なんだ、でもお父さんと旅をしていたからまだステータスの義はしてないんだよ。」

「それで教会に来たんだね、今日受けられるといいね?

僕まだ4才なの。」

「ライル君は1つ下かぁ、僕は今日受けられなくても来年の儀式には受けられるから、ただその分ステータスの伸びが遅くなるんだって。」

その話を聞いてライルは

「じゃ、神様にお祈りしてみよ!

ステータス貰えます様にって。」


リードはライルの提案に頷き、神像の前でライルとお祈りをした。

そこに現れた神父とトマス、リードがうっすら輝いたので神父が

「トマスさん、お子さんのリード君はステータスを無事授かったみたいですね。」

と声をかけた。


驚くトマスとリード、本来神に使える者が神にお願いのお祈りをしてステータスを授かるのだが、リードはお祈りをしただけで授けて貰えたのだ。

奇跡だ!と思ったトマスだが、主公がライルのお願いを聞いただけだった。


その後トマス親子はこの村がたいそう気に入り、直ぐに村長に永住許可を貰い空家を貰い受けたのだった。


「じゃリード君、またね!」

ライルは村長の家まで案内してから、家に帰った。

「おばあちゃんただいま!お昼まで帰った!」

「お帰り、楽しかったかい?」

「友達できた、リード君ての、今日この村来て住むことなったょ。」


ヤーニャは安心した、家の手伝いばかり興味を示していたからこのまま友達も出来無いのではないかと。

昼食を済ませたライルはヤーニャの手伝いをして1日を終わる。


 翌日、ライルはリードの元を訪れる、リードは父と剣術の修業をしていた。

「おはようライル君!リードと遊んでくれるのか?」

 トマスが声をかけリードも挨拶をするとライルは、

「何してるですか?」

 と興味深そうに尋ねた。


「剣術の修業だよ、ライル君も少しやってみるかい?」

 トマスの言葉にライルは頷き、手頃な木の棒を受け取りリードの対面に立つように言われ、

「ライル君、持つときはこう!そしてこう構えてこう振る!

そう!そしてリードに合わせてそう!

いいよ!ライル君!!気合い入っているよ!もっと気合いいれて!

そう!でも力まないで、リードはライル君を相手と仮定して相手と同じタイミングで振り相手よりも早く振り切る!

そうだ!それでいいぞ!」

そうして振っているとすぐ疲れてしまった。

「ライル君!そんなものだよ、君はまだ幼くしかも今日初めて素振りをした。

少しずつ続けて体力を付ければ良いよ。

 今日はお家でゆっくり休みなさい。」


 ライルは気持ちの良い疲労感と気持ちの良い汗を流して、トマスとリードにさよならをして家路についた。

 家に帰りヤーニャに今日の事を話して、薬の調合をして今日の一日が終わる。


 朝ライルが起きると、昨日の事を思い出して庭で素振りをする。

ライルは目を瞑ってリードの素振りを思いだし、ゆっくりと太刀筋をなぞるように振る。

それを見るヤーニャは男の子だねと呟いた、ライルが一息つくと朝御飯だよと伝えた。


食事を済ませたライルは朝の疲れかウトウトする、ヤーニャはライルを少し寝かしつけた。

程なくして起き上がるライル、子供は回復も早い。

「おばあちゃん外に行ってきます!」

「気を付けてね!」


ライルはリードの家にいく、今日はトマスが家に居ない。

「父さんは村の周りにどんな魔物がいるか見に行ったんだ、父さんは冒険者だから魔物を狩って生活しているんだ。

村長さんに聞いたらこの村に今強い魔物を狩れる程の冒険者が居ないんだって。」


ライルはその話を聞いて

「リードのお父さん強いんだね!」

と言うと、リードは誇らしく胸を張った。

その日2人はお昼をライルの家で食べて、一日遊んだのだった。


朝、ライルが庭で素振りをしている。

素振りも2週間もするとすっかり体力も付いてきて、ご飯の時間まで棒を振っても疲れなくなってきた。


ライルはちょくちょくトマスに見てもらっている為、真っ直ぐに振り下ろす型しか教えて貰っていないが、トマス相手に打ち込みをしているので、4才ながらもステータスと相まって良くなっている。


その日の修業の時

「今度は横に薙ぐ型を覚えよう!

まず構えから縦に振り下ろしてさらにこう動いて剣を右から左に、そう!

その後左から右に!

この素振りをこれから家でもする事!

これをするとステータスの義の後に剣のスキルが備わってくるし、スキルを覚える前に型の動きを知って体に馴染ませた方が練度が違ってくるからな!」


ライルは既に剣のスキルが発生している、そして型を繰り返しているので練度は上がっている。

修業の時はリードの打ち込みによる剣の受けと捌き・防御の練習も取り組んでいた。

「ありがとうござました。」

 ライルは舌足らずだ。(作者の誤記入ではないのです。)


 最近ライルの日課は朝練をして朝食後トマスの処で修業をし、家に帰り昼食を食べるとまたリードの処に行って遊んだり昼寝したり、家に帰ると夕食をして薬を調合して体を拭き就寝する。



読んでいただきありがとうございます。

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