#0「機械の墓場」
実によくある話が始まる、ほんの少し前のお話。(今回短いです)
この話はフィクションです。実際の個人、団体とは一切関係ありません。
誹謗・中傷はお控えくださいますようお願いいたします。
短いです。
広大な荒原。うず高く積まれているのは、機械だった物達。生命の気配などは感じられない。
夕日が茶色に変色した金属に反射し、鈍い光を放っている。
人間たちが作り上げた廃棄場。
そこはまさに、機械達の墓場だった。
がしゃん。
ガラクタの山から鈍い音がした。誰もいないはずの廃棄場から、ひとつの機械がぎこちない仕草でむくりと起き上がる。ヒビの入ったディスプレイに二つの青い光を灯して、それは沈みゆく橙赤の灯を眺めていた。
そしてそれは歩き出す。重い足を引きずり、おぼつかない足取りで。
その姿は、まるで墓場から復活したゾンビのよう。
機械達の墓場からひとつ影が消えたことを、それが後に大きな災厄となることを、人間たちは知らない。
『○○工場で生産用の機械が突如暴走。死者多数。世界規模でも同様の事例が多発……』
そんな記事が世界中を駆け巡るのは、誰も知らない復活から半年後、そして今から約二十年前のことだった。
初投稿の蒼と申します。
久しぶりに長編書きたいなーと思いまして友人向けに書いていたのですが、筆が進まないためこのような形で掲載させていただきました。
ここから連載……できるといいなー!
こんな調子の駄文ですが、温かい目で見守ってただけるとありがたいです。
ではではこれにて失礼。