6話
そんな事があるのだろうか?
配信当日からエラーが生じるなんてことがあり得るのだろうか
この話を聞いたリクはすぐに夜兎に聞き返した。
「それは本当なのか?間違えじゃなくて?」
その返事は希望していた物と違っていた。
「ああ今仲間からフレンド電話で聞いた。
メニュー画面からログアウトボタンが消えていて
俺も今、調べた。お前はどうだ?」
リクはすぐにメニュー画面を開いた。
そこにはステータス画面があり道具と合った。
だが肝心のログアウトボタンが無かった。
「おいこれはどういう事だ?」
「いやわかんねそれでこれからそれについいて話が行われるんだが
お前も来い。何かわかるかもしんねーしお前もなんか気づくかもしれんし」
そう言って二人は集合場所に向かった。
そこには約数十万人が集まっていた。
「リク俺はあそこに行かないといけないから
ここで聞いていてくれ」
そう言って指さした所は集合場所の一番目立つステージだった。
夜兎が行ったの確認してリクは一人メニューを見ていた。
そして数時間してから会議が始まった。
ステージに現れたのは二人の女と二人の男だった。
男の中には夜兎も含まれていた。
その中から一人の男が前に出てきた。
「みんな集まってくれてありがとう
これから今起きている事を整理したいと思う。
進行役はこの僕、セイントが仕切る」
セイントは夜兎と同じ鎧姿で夜兎と違って白い鎧をしてる。
そして夜兎と同じ大盾とショートブレイドを携えていた。
「まず今わかっているのがログボタンが無くなって
ログアウトできないという事、死んだら教会で復活することだ」
復活を聞いたプレイヤーは安堵していた。
それはそうだろう死んだらどうなるのか皆は不安だったからだ。
女の中から一人、前に出てきた。
その子は軽装備で腰に短刀が二本、リーダーと言えばやっぱりとなりそうな女の子だった。
「そしてなぜかNPCに自我が生まれている
そのためNPCに不敬な事をすると道具など売ってくれなくなるぞ」
その事に皆驚いていた。
そのはずだNPCは所詮プログラムだ自我はないそれがあること自体おかしいのだ。
それに不敬な事をすると道具を売ってくれないそれはこの世界で死んだも同然である。
そしてまた違う女の子が出てきた。
その子はピンクのツインテールをしていて少し見ていて痛い。
「だーかーらー♪
皆♪NPCにも優しくするんだぞ~
出ないと死んじゃうよ~」
彼女は笑顔で言っているが内容はとても笑顔で聞けるものではなかった。
そして夜兎が出てきた。
「そしてなんでこうなったかみんなで会議をしてみたい
何か当てがあるものは居ないか?手を上げて発表してくれ」
そう言っても皆困惑している誰もが知らないで此処に要るのだから。
そしてそこで一人が手を上げた。
「この事を運営にメールをしたのか?」
当たり前のことを聞いてきた。
そして舞台に居る六人はその手があったと言う顔になっていた。
(おい、気づいてなかったのかよ)
そしてすぐに六人の中の一人がメールを書いた。
その返事はすぐに帰ってきた。
それも此処に要るプレイヤー全員にだ。
そしてそこに書いてあったのはこのゲームの中で歴史的に残るだろう。
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プレイヤの皆様への謝罪
この度World Skill Fantasyに不具合が見つかりました。
この不具合はすぐに直せるものではありませんが気長にお待ちください。
そして当ゲームWorld Skill Fantasyは現実の世界と時間が早いので
中での一日が約十分となっております。
そのため皆様に不安があるでしょうが安心してゲームをお楽しみください。
World Skill Fantasy運営から
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と書かれたものだった。
その書いてあった物に皆安堵したがリクだけが少し不思議がった。
(これはどういう事だ?
この文はどこか何かを隠すようなか書き方だ)
そこにセイントが声を上げた。
「皆これを見ただろう。
これで僕たちは何の迷いもなくゲームができる。
あとは運営に任せてゲームをしよう」
そして皆が帰ろうとした時リクの中で何かが横切った。
そしてすぐに待ったをかける。
「みんな待ってくれ。これはおかしい」
リクがそう言うと皆がリクに視線を向ける。
「どうしたんだリク何がおかしい?」
夜兎はすぐにリクに質問を投げかける。
「この文章何かがおかしい
この文章何か隠している。
確実的な何かを隠している」
そこでリクはすぐに運営にメールを書いた。
その内容は
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お前は運営社の者か?
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それを送るとその返事はメールではなく違う形で帰ってきた。
空は急に暗くなり皆が騒ぎ始める舞台の四人も唖然とそれを見ている。
夜兎は舞台を降りてリクの所までやってくる。
「お前なんて送ったんだ。
これはお前が送ったからなのか?」
「ああ俺が送った。
そしてこれは俺の所為なのか?
まあ送ったのは‘お前は運営社の者か’とな」
そう告げると夜兎は驚いた顔をした後、流石だなと言うような顔をした。
そして空に薄暗い夜となった。
空から光と共に液晶テレビみたいなのが現れた。
「いやーお見事だね。
この文章自信があったのになー
どこでわかったのかな?そこの君」
そこには人の影が写っていた。
声からして男だろう。
その男は液晶からリクを指さしていた。
「俺はこんななりでも読書家でなよく本を読むんだ
それでゲームが舞台の本で報告などのメールも書いてある
だがお前の書いたメールは運営が書く物と少し違っていたからな
それでだ確認のメールを送ったまでだ」
液晶に居た者はその説明を受けて拍手をしていた。
「おーそれは凄いそれだけで分かってしまうなんて君は本当に読書家なんだねー
そう僕は運営の者ではない僕はハッカーだよ。
今君達がいるゲームをハッキングした。
でも安心して僕がしたのはNPCのAI化とゲーム内の速度を速める事
それ以外は何も弄っていない。あっ違った一つあった。
ログアウトの禁止だよ」
此処に要るものはこの時だけ液晶の中の人が冷たい笑顔だとわかった。