1話
「凛久、飯食べようぜ!!」
そう言って来たのは俺の友、秋渋谷戸若である。
コイツは高校から友達で高校からは何かと御世話になっている。
身長は同じくらいで、少しポッチャリしているが誰とでも話ができる気さくで良い奴である。
「それで俺とは違う組にもなってこちらに来たという事は
何かあるでいいんだな」
「ああそれで合ってる。
この前発売された【World Skill Fantasy】で一緒に遊ぼうぜb(^-^)d」
【World Skill Fantasy】通称WSF、このゲームはいままで発売されたMMOゲームの中で人気のあるゲームである。
何が人気かと言うとそのスキル性と自由度であろうか?
WOFは種族を選び、その種族の固有スキルとあと五つスキルを選んで遊ぶゲーム。
全国の人たちと助け合いダンジョンを攻略していくゲームである。
このゲームは生産職でも楽しめる要素を兼ね備えている。
従来のゲームでは決められた物しか作れなかったがこのゲームでは基本をある程度できるようになると
あとは自分で作っていくのが基本となっていく。
これまでの勇者がいて魔王がいてそれを倒すと言う物ではなく、NPSのようなマシンガンなどをぶっ放すゲームとは違い自由性が高い楽しめるゲームである。
「それな俺も頑張って取ろうとしたけど無理だったよ。
なんだあの行列は?!店の前凄い事なってたぞ」
「ああそれは俺も見たよ。
あれは凄かったニュースでもしてたぞなんでもあれのせいで大人が
ズル休みしたらしいぞ。
大人はいいよな」
「それでなんかようか?
WSFの生みの親、秋渋さん?」
コイツの家は大企業ゲーム会社でそこの孫をしていてる。
それでなんでこいつが生みの親かと言うと俺が少しゲームの話をして不満やこんなのをやってみたいと言ったら
それをコイツは作り出した。ただ単に小説に書いてあったものを行ってみたものをだ。
俺は感じたねコイツの家はもうすでに何千年先のゲームは作れるんだと震撼した。
「やめてくれ俺はただお前が言って得たとうりに作ってくれとしか言っていない
それでお願いがあってきた」
「ふーんなんだお願いと言うのは
面白い事ではなかったらお前を殴るぞ」
「それなんだが今度一緒にこのWOFをしないか?」
え!?何言ってんのこいつ!!?そして何で持ってんの!!??
「お前それ買ったのかよ!しかも二つ!!
いや社長の孫だもんな貰ったのか」
「いやこれはじいちゃんが買って来たものだ
そしてこれと違ってもう一つ自分で持ってんだ。
それでだ俺は器具とソフトが二つあるなのでもう一つの方をやろうと思う」
「何言ってんだ。お前二つもあるんだったら売ればいいだろう」
「それこそ俺に言わせればそれこそ何言ってんだだ
お前はこのゲームのアイディアを出してくれたそれに妹が
『恩はその千倍で返す』と言ってうるさいんだ
それでアイツこのゲームのβテスターだからもう持ってるからっていらないって言うし
アイツがお前にやったらみんなで出来るよって言うし」
「へー弥生ちゃんがそれはいいこと言うな
それならご厚意に甘えてもらうとするかな
でも俺は多分ソロでやると思うぞ
馴れ合いは苦手だからな」
「いいんじゃないか?
やり方は皆それぞれだしでも一回ぐらい一緒にやろうぜ
弥生も一緒にしたいって言ってたからな」
なるほどそれはよかった。
このゲーム発案は俺だがどんな使用になっているか知らないからな
「お願いできるか今日中にセットするからさ
弥生ちゃんにも迷惑だけどよろしくって言っといて」
「うわーコイツわかってねわー
わかった。言っとくは悲しい報告と共に」
そう言って谷戸若は機器を置いて、弁当を片付けて教室から出て行った。
「悲しい報告とは何のことだ?」
俺はタコさんウインナーを食べた。