World Revolution 第2話 友達作りは難しい
高校初日、入学式です。
新たに友達(とその護衛)がでてきます。
新入生でざわざわとした人ごみの中を歩いていく。みんな知り合いって訳でもなさそうなので安心した。 あれっ、あのくるくる髪は。
「紫苑~私だよ~。」
「菫、久しぶり~。春休みどうだった?」
「普通だよ。ちょっと北海道の別荘に行ってきたけどね。」
うん、菫は通常運転だ。
「菫~、別荘に行くのは普通じゃないんだからね。」
私なんて家からでたのも数えるほどなのに。
「うん。春なのに寒かったかな。」
いやそういう事じゃないんだけど、まあいいや。
視線を上げて九条紫苑の文字を掲示板から探す。
あった、1年C組か。
「菫、何組?」
「1年C組。紫苑と同じクラスで良かった~。友達作るの苦手だから。」
「私も~。じゃあ体育館いこうか。間に合わなくなるから。」
私は人の波に乗って体育館に向かって歩き出した。菫の気配を感じなかったのでふっと後ろを向くと何故か菫が固まって動いていない。
「菫?どうしたの?」
ようやく心が戻ってきた様子の菫の顔は珍しく強張っていた。
菫が声を潜めて話しかけてきた。
「実は誰かに話しかけられたような気がして。たぶん男の人に。いやたぶんね私の気のせいでなんでもないとは思うけど。」
「え それってストーカーとか?。気色悪いね。菫気をつけなよ。」
「そういうんじゃない感じだったけど。まあ気にしないでおくよ。」
おいおい気にしないと。でもこんなふうに私が他人事でいられるのは菫には優秀な護衛である木下悠輔がいるからである。
「木下は?」
「悠君はね、校長先生のところに護衛許可証もらいにいってるの。」
なるほどね~。菫が口を開く。
「あの私たちもう行かなきゃ行けないと思うんだけど。」
「....えっ、もう3分前じゃん。」
周りに人がいなくなっているのにも気づかないとは自分馬鹿だ。
「走るよっ菫。」
初日から変に目立ちたくないんだー。
**瀧野菫:瀧野財閥の血族
木下悠輔:瀧野家によって雇われた護衛 菫達と同級生**