第1章 ドリームリアルワールドの恐怖
こんにちは
第1章を投稿しました。今回は結構暗いストーリーになってしまいました。
では、どうぞ!
ー市民病院ー
「お兄ちゃん、お花持って来たよ」
妹の『栗花落 藺』が兄『栗花落 蓮兎』のお見舞いに来ていた。
「お兄ちゃんがゲームから帰ってこなくなって今日で3年になるんだよ。お兄ちゃん、早く帰って来て・・・」
藺の兄蓮兎はドリームリアルワールドに取り残されたプレイヤーの一人なのである。
「じゃ、また来るから」
私は病院を後にした。
ー自宅ー
『藺へ
今日も帰りは遅くなるからなにか食べておいて』
そんなメモ書きが置いてあった。母親は大手企業の社長だからいつも帰りは遅い。まぁ、こんな生活も慣れてしまったけど。
「まったく・・・」
私はカップ麺を温めた。そして温まったラーメンをテーブルに持って行き、テレビをつけてすすりはじめた。私は3年前のことを思い出していた。
ー3年前ー
「みて見ろ藺」
そういって兄は両手に大きな紙袋を持っていた。
「なんなの?それ・・・」
「まぁ、まぁ見てのお楽しみってことで」
そういって兄は袋からなにか取り出した。
「あっ!それって!!」
「そう。1年前に発売されたドリームリアルワールドのゲームさ!二人分あるから藺もやってみるか」
「うん、食器片付けたらね」
「じゃ、一応説明だけ。このゲームは専用のドリームキャップ略してメットが必要止んだ。まぁ、二つともちゃんとあるからな。そしてそれを本体とつなげてメットをかぶるんだ。そしたらゲームの世界にひとっ飛びってわけ。じゃ、俺先にプレイするからな」
そういって兄は自室に戻り、ゲームをプレイした。
それから1時間後、テレビでこのゲームのニュースが流れていた。
『え~、最近はやっているゲーム、ドリームリアルワールドで相次いでゲーム内に取り込まれるというニュースが入って来ました。このゲームはプレイすると中に取り込まれ、クリアするまで外の世界に帰ってこれないというゲームです。プレイした人は長くて1年は帰って来ていないみたいです。最近、とても難しいゲームだと分かって来ています。そしてゲーム世界で死ぬと完全なる死、そう現実世界でも死ぬのです。そして・・・』
私は途中までこのニュースを聞いて真っ先に兄の部屋に向かった。部屋に入ると兄はすでにゲーム世界に入っていたのだった。まるで魂が抜かれたように体だけが横たわっていた。
「そんな・・・ことって・・」
私はその場で大泣きした。
そして3年が経ったのだった。
どうでしたか?
感想とかよかったら聞かせてください。
誤字・脱字見つけましたら教えてください。
では、また。