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レオと男と三流殺し屋のお話

作者: 史治

周りの人たちとのレベルの差は歴然ですが、自分なりにがんばってみました、下手すぎて見るに耐えなければ、そのままバックしてください。それでも良いという方でしたらどうぞ、見てやってください。

「やめろ!やめてくれ!」

真夜中の路地裏に声が響く、眠っていたから驚いて苦しい声を出しながらゴミ箱から跳ね上がってしまった、

またまた今日は変なお客さんがきたものだ・・

大声を出した男は、でっぷりとしている体系で少し鬚を生やしていて、よくビルの谷間を散歩しているときに見かけるような、そんな、平凡な男だった。

しかし、その平凡は今日、そして今崩れ去ってしまったらしい、妻と子供の写真とまだ一本も吸ってない新品のタバコの箱が入った胸ポケットにピッタリとナイフをくっつけて、月の小さな光をニヤリと気味の悪い笑みを浮かべながら、ナイフから男の瞳に反射さしているもう一人の人間が見えた、私はブロック塀にひょいと身を乗り出し、その人間の顔を確認しようとしたが、男か女かがわからない、

全身真っ黒な服を着て、前が見えるのかと問いたくなるようなとても底の長い帽子を深々とかぶっていて顔が見えなくなっている、私は諦め前足の爪を右側から研ぎ始めることにした。

「僕が誰だか分かっているのか!この三流殺し屋が!!」と怒鳴り声、

その声には慣れたと耳にツンとくる高い声を私は聞き流した、同じ様にもう一人の人間はその声を無視し

ニタニタしながらナイフを胸ポケットから離れさす、少しずつ白いシャツを撫でるように腕を下ろしている、私はその瞬間を見逃さなかった。

「―--ッツ!?」

研ぎたての爪が足を切り裂く、飛び交う血と、黒い布、着地した時の冷め切ったアスファルトの感覚、

「キマった・・っと・・ぁあ!今この時かわいいメス猫たちが私をきらきらとした目で見つめ、キャーキャーとどこかで他のオス猫の事を忘れ、私に胸を打たれているだろう!ぁあなんて罪深いんだ!今日の私は、美しいのは罪なのだろうか!神よ、私をなぜ美しく生まれさせたのでしょうか!」

「なんだコイツ・・!?猫なのに喋っている・・!?しかも超ナルシストだし・・今日は大事な仕事だってのにとんだ邪魔をしてくれる・・でもなぁ!傷はお前が思ったより浅いんだよぉ!!」(というかこいつ・・こんなこと言って恥ずかしくないのか・・絶対4年後ぐらいに後悔してるだろ・・)

すかさずナイフがこっちに向かってくる、風が切れる音、しかしその体の小ささを生かせば、そんな事

全く警戒する必要は無かった、「おぉっと、失礼失礼、レディーを置いて話しを進めるなんて私としたことが・・・それに、レディーを傷つけるなんて私の主義に反するのですが・・」

「うるさい!このクソ猫め!」と二回の攻撃が来る、すかさず彼女の股を潜り抜け反対側に行く、

「おっと!」ナイフが鼻先に届きそうなところで横に避ける

「ものすごくぎりぎりで避けたからキマッた・・っと言いたいのですが・・」

殺し屋は後ろで腰を抜かしている男を持ち上げ、首にナイフを突きつけた。

「クソ猫だなんて・・こう見えて私、結構ガラスのハートなんですよ?いやぁ、しかし、ガラスなんて美しくて輝かしい物、私にはピッタ--

「黙れ」 

    空気が一瞬にして凍る―-

「お前がこれ以上私の邪魔をするのならば、この男はすぐにでも殺すぞ?」

「ヒィっ!」

「全く、人(猫)が話している途中に割って入ってくるなんて・・・」

(お前はずっと一方的に喋ってきただろうが!)

「少し・・お仕置きが必要ですね・・」

再び空気が変わる

「ニャーーーーン!!」

ものすごい鳴き声が街中に響いた、それと共に街中から返事が返ってくる、

「・・これは・・猫の鳴き声・・あっちからも、こっちからも!?どんどんこっちに近づいてくるぞ!?どうなってるんだ!」

ブロック塀から太った猫が一匹転がり込んできた、

「ニ゛ャーー」

「うわぁあああああああ!!!」

殺し屋はナイフと手に持った男を投げ捨て、そそくさと走って逃げて言ってしまった。

「やれやれ、猫は癒されるとかいいますが、本当は怖いんですよ?・・・しかし・・」

いつもの癖だ。

「決まっていたなああ!!私の鳴き声は!まるでそう、えーっと、例えるような知識はないけどともかく美しい!・・おっといけないいけない、」

「そろそろお目覚めかな?」

と目線を男にやる、

「んーイタタタタぁ・・ん?どうなったんだ・・?」

「お目覚めですか?ふとっちょ紳士」

とたんに男の目がキョンとなる、そしてどんどん驚いた顔になって・・

「え・・?え・・あっ・・あぁあ?なん・・でなんでだ・・・なんでなんでなんで・・!!!」

私は耳を塞いだ

「なんで猫が喋ってるんだあああぁぁぁぁ!!!!!!!」

今日一番うるさい声だった、結構な数の家から明かりがつき、「うるさいぞ!酔っ払い!」と怒鳴り声が聞こえる、

『全く人間っていうのは、どうもこう、騒がしいというか、うるさいと言うか」・・・どっちも同じ様な意味だった・・・

「コホン、さてそこのふくよかな体系の紳士、もちろん知っての通り私は喋る猫ですよ、いつから喋れるようになったのはいつだったか、それは忘れました、しかし、それは全く関係がないのです!この美しさの前では!」

「なんなんだこのナルシストな猫は!」と、男は起き上がり投げられたとき打った腰をおさえながら尋ねた、

「おっと、私としたことが、私は最高の猫の紳士、誇り高き『レオ』です!どうぞ、お見知りおきを。」

俺は、今目の前で起こっていることが信じられなくて、倒れてしまった。

「やれやれ、こんなことで倒れてしまうとは、まったく駄目ですねぇ・・」

「でも・・貸した借りはかえしてもらいますよ・・・いやぁ・・しかし、寝てる途中に来るのは・・・・反則でしょう・・ふぁあ・・」

気取った黒猫は、いつものゴミ箱のところに戻り、ゆっくりとまぶたを閉じて眠るのであった。


お読みいただきありがとうございました。

初めて書いてみました、書くと言うのは難しいですね、

それでも少しずつ、書いていく字を積み重ねていき、少しでも楽しめるような小説を書けるようになりたいものです。

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